
令和7年2月に公表された中央教育審議会答申「我が国の『知の総和』向上の未来像~高等教育システムの再構築~」では、主体的な学修と体系的な履修の確立、自分の将来を見据えられるきめ細かな履修指導や学修支援、学修者本位の学びを支える職員をアカデミック・アドバイザーとして配置することの必要性について言及されました。
そして、主体的・自律的に学修するための環境構築を促進する具体的方策の一つとして「教学マネジメントを確立し、アカデミック・アドバイジング等の学修支援体制を整備するため、教学マネジメント指針の見直し等を行う」ことが提示されています。
千葉大学アカデミック・リンク・センターは、履修証明プログラム(2017年開設)にてアカデミック・アドバイジングを内容とするコースの提供等に取り組んできましたが、現在ほど、高等教育政策においてアカデミック・アドバイジングを中心とする学修支援体制の構築が重要視された時代はなかったと言えるでしょう。
今回のセミナーでは、『知の総和』答申にてアカデミック・アドバイジング等の学修支援の必要性について触れられたことを機に、日本の大学におけるアカデミック・アドバイジングの導入について考えていきたいと思います。講師には、米国の大学で専門職としてのアカデミック・アドバイザーのご経験を有するとともに、教員としてのアカデミック・アドバイジングのご経験もある、山﨑めぐみ先生(創価大学学士課程教育機構教授)をお招きし、米国でのアカデミック・アドバイジングのご経験を踏まえて、現在の日本の大学におけるアカデミック・アドバイジング導入のされ方、そこから見えてくる課題、将来の展望についてご講演いただきます。
(参照:ALPS履修証明プログラム)
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