公的資金による助成を受けた学術論文等(2025年度新規公募分より)の即時オープンアクセス(OA)義務化の基本方針が発表されました。具体的に研究者に求められていることは何か、千葉大学ではどういった対応ができるのか、また関連して役に立つ様々な情報をご紹介します。
2023年10月に公表された総合科学技術・イノベーション会議有識者議員懇談会の「公的資金による学術論文等のオープンアクセスの実現に向けた基本的な考え方」を受けて、2024年2月に下記の文書が公表されました。「基本方針」や「具体的方策」が示されています。
2024年4月に、「基本方針」についての説明および意見交換の場が設けられました。当日資料は以下からご覧いただけます。
2024年7月に、「基本方針」についてのFAQが公開されました。
2024年8月27日、28日に「基本方針」の実施にあたっての具体的方策に係るオンライン説明会が実施されます(両日同内容)。
この度作成された具体的方策の改正(案)について、内閣府科学技術・イノベーション推進事務局の担当者により説明がおこなわれるとのことです。
なお同一機関内からは極力まとまって参加するよう依頼がされています。 附属図書館では、8月27日の回を視聴する会を設けますので、千葉大学学内の方で本説明会にご関心のある方は、以下お問い合わせ先(リポジトリ担当)までご連絡ください(終了しました)。
NEW 2024年10月8日に、「具体的方策」と「FAQ」改訂版が公開されました。
公的資金のうち2025年度から新たに公募を行う即時オープンアクセスの対象となる競争的研究費(→[A])を受給する者は、当該研究費による学術論文及び根拠データ(→[B])の学術雑誌への掲載後、即時に機関リポジトリ等の情報基盤(※)への掲載を義務づけられます。
(※)論文をオープンアクセス(OA)にする手段のうち、今回の基本方針で義務とされた機関リポジトリ等への掲載による公開は「グリーンOA」と呼ばれ、原則無料で行えます。ただし、出版元から、掲載できる学術論文のバージョン(原稿)や公開までの期間などの条件が課されることがあります。
電子ジャーナルに掲載された査読済みの研究論文(著者最終稿を含む)
掲載電子ジャーナルの執筆要領、出版規程等において、透明性や再現性確保の観点から必要とされ、公表が求められる研究データ
本学では千葉大学学術成果リポジトリ(CURATOR)という機関リポジトリを運用しています。ここに、学術論文や研究データを登録して公開できます。つまり、千葉大学に所属する研究者の皆様は、今回の「基本方針」で求められている「グリーンOA」が可能です。
具体的には...
詳しくは、CURATORからの研究成果公開のページをご覧ください。
ご自身で登録することも可能です。ログインはこちらから。
文部科学省による「オープンアクセス加速化事業」に千葉大学が採択されました(参考)。この事業は、オープンアクセスに係る全学的なビジョンに基づく事業計画等を策定している大学等を対象として、学術論文等の即時オープンアクセスの実現に向けた体制整備・システム改革を加速させることを目的としています。
本学においては、機関リポジトリの機能強化、研究データ保存・利活用プラットフォームの整備、オープンアクセス加速化のための学内環境整備等を、附属図書館、IMO、CUDTEC協働で進めていきます。
原則無料です。前出のとおり、今回の「基本方針」で義務とされているのは「グリーンOA」であるためです。
なお論文掲載料(APC)を支払って学術雑誌に掲載する論文をオープンアクセス出版することは、「ゴールドOA」と呼ばれています。
「ゴールドOA」については、本学では論文掲載料(APC)の支援や割引の制度もあります。
具体的には、
詳しくは、論文掲載料(APC)に関する案内のページをご覧ください。
千葉大学アカデミック・リンク・センター/附属図書館では、研究支援ポータルEncourage YOUR Research Journey!(EYRJ!)において、研究成果をOAにする意義やその具体的方法、関連情報を大学院生向けに解説した記事を公開しています。ぜひご覧ください。
附属図書館 リポジトリ担当
Mail: ir★office.chiba-u.jp
(転換契約のみ)雑誌担当
Mail: lib-article★chiba-u.jp
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