教育・学修における生成 AI の利活用について、専門的な見解から非専門的な感想まで、多様な意見が巷に溢れている。技術的進歩の速さが議論にさらなる拍車をかける一方で、現状についての共通認識を得ることを困難とし、混沌を招いている状況と言えるのではないだろうか。教育・学修という文脈では、教える側と学ぶ側ではおそらく大きく認識が異なっているように思われるが、それは立場の違いなのか、あるいはジェネレーションの違いなのか、それすら十分理解がないまま議論が進んでいるように見える。また、著作権などの法制度上の文脈、あるいは個人情報の流失、ハルシネーションといった利活用に伴うリスクの文脈など、複層的な文脈の上に課題があることも十分理解されなければならない。にもかかわらず、そのような状況を正しく把握することさえ困難を感じる状況であろう。
今回のセミナーでは、一橋大学大学院法学研究科ビジネスロー専攻教授で情報法を専門とされている生貝直人先生にご登壇をお願いした。まず教育・学修での利用文脈を念頭に置いて生成 AI の著作権法上の論点について整理し、AI に関して論じられる各種のリスク(個人情報、バイアス、偽・誤情報、犯罪利用等)について概観し、国内外の制度整備の状況と見通し(EU の AI法や国際協定、日本で今国会に出される予定の AI 法案など)などをご紹介いただいた上で、教育・学修の場面で何に留意していく必要があるのか 論じていただく。生貝氏はこれらの諸点について俯瞰的に描き出すことができる(おそらく)数少ない専門家のお一人であり、AI に関する法制度やリスクについての適切な理解を踏まえて、教育・学修における AI の利活用について自ら考える機会としたい。
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