教材開発支援の最前線:九州大学における電子教材開発の取り組み

教材開発支援の最前線:九州大学における電子教材開発の取り組み

ALseminar2024_1_banner.png

ポスター

開催日時・場所・参加費

講師

岡田 義広 氏(九州大学教授・同データ駆動イノベーション推進本部・次世代型オープンエデュケーション推進部門長

概要

2010年12月に報告された「大学図書館の整備について(審議のまとめ)-変革する大学にあって求められる大学図書館像」(科学技術・学術審議会学術分科会研究環境基盤部会学術情報基盤作業部会)においては、大学図書館に求められる機能として、「学習支援及び教育活動への直接の関与」についての言及がなされた。学習支援については、ラーニングコモンズの設置とその場での図書館員や大学院生等による学習の支援が提言された。教育活動への直接の関与については、情報リテラシー教育の必要性を踏まえ大学図書館が主体となってそれに取り組むこと、カリキュラムの開発や実施を教員と協同して行うだけでなく、図書館職員が教員を兼任するなどして直接授業を担当することも視野に入れるべきとされた。さらにe-Learningの文脈の中で、その教材作成への関与、教材の整理・提供といった面での大学図書館の貢献に対する期待が表明されていた。

この審議まとめが出されて以降、大学図書館におけるラーニングコモンズの設置は急速に進んだ。学術情報基盤実態調査によれば、ラーニングコモンズの設置率は2020年度で70%弱となっており、政策的な成果が上がったと言えるであろう。しかし、教育活動への直接の関与については、確かに情報リテラシー教育への大学図書館の関与はさまざまな形でなされているものの、この審議のまとめが提言したような、図書館職員の教員兼務による直接授業担当といったことは例外的にしか行われていないように思われる。教材作成への関与についても同様で、例えば授業目的公衆送信補償金制度について学内の窓口は圧倒的に教務系の部署であって図書館ではない。

今回のセミナーでは、この審議のまとめに対応していち早く大学図書館に教材開発センターを設置された九州大学から岡田義広教授(元センター長)をお招きして、九州大学におけるこれまでの取り組みと今後の展望についてご講演いただく。国内における教材開発支援のパイオニアから、今後の大学における教材開発支援のあり方についての示唆を得る機会としたい。

ALPS履修証明プログラムの対応テーマ

教材開発支援と著作権 (参照:ALPS履修証明プログラム

共催

大学学習資源コンソーシアム

申込方法

申し込みは締め切りました。たくさんのお申し込みをいただき、ありがとうございました。

その他

サービス別

学ぶ

研究する

教える

アカデミック・リンク・センター/図書館について