共創が生まれる学修環境:海外大学の事例をもとに

共創が生まれる学修環境:海外大学の事例をもとに

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開催日時・場所・参加費

講師

概要

2023年度第4回アカデミック・リンク/ALPSセミナーは、「共創が生まれる学修環境:海外大学の事例をもとに」という題目で、千葉大学名誉教授、一般社団法人キャンパスとまち計画研究所代表理事、東京工業大学教育施設環境研究センター特定教授の上野武氏を講師とし、開催されました。

最初に、上野氏が大学キャンパス計画を立てる際に念頭に置いている事柄として、キャンパスは都市の縮小モデルだという考え方、Space-makingからPlace-makingへの発想転換、「まちのようにキャンパスをつくり、キャンパスのようにまちをつかう」という理念が紹介されました。

続いて、大学キャンパスの歴史的変遷について、欧米を中心とした大学の発展とキャンパスの成立過程、地域と大学が対立した過去を超え、地域連携が重視されつつある現状について解説されました。現在の日本には、低炭素社会実現への要請、少子高齢化、地方の衰退といった課題もあり、今後は、知の拠点としての大学と地域が連携した持続可能な社会の実現が重要であることも指摘されました。これらをふまえて、大学と地域の交流によりイノベーションが生まれる海外の共創都市の具体例が紹介され、共創(イノベーション)を生み出すための環境デザインの3つのキーワード、①活動の可視化、②相互交流の誘発、③空間のフレキシビリティが提示されました。

次に、海外の都市やキャンパスを例に、大学の「リアルなキャンパス」には、教育カリキュラムのみならず、都市や人との交流を通じて学生をアクティブラーニングへと導き、共創を生み出す「隠れたカリキュラム」が存在すること、それらの知見を活かした千葉大学墨田サテライトキャンパスにおける取り組みも紹介されました。

最後に、政府の方針も踏まえて、今後の大学は「イノベーション・コモンズ(共創拠点)」を目指していく必要があること、更にDX時代のイノベーション・コモンズの在り方についての提言が述べられ、セミナーは締めくくられました。

ALPS履修証明プログラムの対応テーマ

学習環境の設計と評価 (参照:ALPS履修証明プログラム

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