コロナ禍の下の大学では、キャンパスに学生が集まることなくオンラインで授業を受講することを余儀なくされましたが、このことは、それ以前から議論されてきた教育のデジタル化を推し進める契機になったという見方もできます。今、社会では、ポストコロナ時代を見越してさまざまな議論がされているところですが、単なるデジタル化にはとどまらず、デジタル化を契機として、社会環境の変化に対応して組織や文化の変革を促しながら、新しいモデルの構築やシステムを実現し、リアル/ヴァーチャルの両面での変革と新たな価値を生み出そうとするデジタル・トランスフォーメーション(DX)が議論の中心になっています。大学もその例外ではなく、コロナ禍の下での経験を無駄にすることなく、いかに今後の改革につなげていくか、教育の質を高めるということにどのようにつなげていくかということが重要になっています。
今回のセミナーでは、土屋俊先生(大学改革支援・学位授与機構特任教授、千葉大学名誉教授)をお招きし、土屋先生のこれまでのさまざまな領域でのデジタル化にかかるご経験―テキストデータベース、全文検索、インターネット、Text Encoding Initiative (TEI)、図書館、電子ジャーナル、機関リポジトリ、オープンアクセス、大学評価など-を踏まえて、それに必然的に伴うオープン化、グローバル化といった観点も意識しつつ、これからの大学のDX、またその先まで見越した大学の在り方、さらには大学教育・学習のために必要なリソースの今後について自由闊達にお話しいただきます。土屋先生のお考えを踏まえながら、参加者の皆さんと俯瞰的かつ広汎な議論ができることを期待しています。
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