大学におけるキャリア教育・キャリア支援の現在

大学におけるキャリア教育・キャリア支援の現在

banner_report2022_2.png

ポスター

開催日時・場所・参加費

講師

概要

2022年度第2回アカデミック・リンク/ALPSセミナーは、「大学におけるキャリア教育・キャリア支援の現在」という題目で、大阪大学キャリアセンター副センター長・准教授の家島明彦氏と、明海大学総合教育センター講師・ALPS履修証明プログラム修了生の国井昭範氏をお招きし、開催いたしました。

家島氏からは、キャリア教育とその支援の全体について、大阪大学での取り組みを紹介しつつ講演をいただきました。冒頭、キャリア教育は学生が望む生き方・働き方を実現するために必要な知識等を育成する教育であり、長期的な視野に立った支援であることが確認され、多様な選択肢から生き方を自ら選びとらなければならない現代において、大学でのキャリア教育が求められていることが説明されました。続いて日本のキャリア教育の現状と課題として、日本においてキャリア教育はまだ新しく、その専門家が少ないこと、就職支援と混同されがちであるといった点が述べられ、比較として世界の大学の状況も共有されました。また、大阪大学キャリアセンターにおける取組みも詳しく紹介されました。最後に、大学教育は本来的にキャリア教育であること、研究大学においてこそ、キャリア教育と就職支援は必要且つ重要であることが説明されました。

国井氏からは、明海大学における実践事例が紹介されました。明海大学では、将来を主体的に考える能力・態度・意欲が乏しい、あるいは否定的な学生に対してキャリア教育をどのように行うべきかという問題意識のもと、実践を行っていることが説明されました。対象となる学生は、ある種の「生きづらさ」を抱えており、自己責任を問うだけではなく、本人が自ら生きていくことを考えることが重要であるため、「自らキャリアをデザインできる」人材の育成に力を入れ、一人ひとりの学生に寄り添い、成長を促していくという方針を立てていることが述べられました。明海大学のキャリア教育の特徴として、キャリア教職員と就活支援コーチの支援体制により、学生に対する細やかなサポートを実施していることが挙げられました。このほかにも多様な視点からキャリア教育や就職支援をおこない、キャリア支援という「支援資産」を最大限に活用して、学生を支援していることが述べられました。

アンケート結果

セミナーのアンケート結果はこちらからご覧になれます。アンケート

サービス別

学ぶ

研究する

教える

アカデミック・リンク・センター/図書館について