COIL(海外連携で行うオンライン協働学習)による国際教育交流の新たな展開

COIL(海外連携で行うオンライン協働学習)による国際教育交流の新たな展開

バナー2020年度第5回

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概要

2020年度第5回アカデミック・リンク/ALPSセミナーは、「COIL(海外連携で行うオンライン協働学習)による国際教育交流の新たな展開」という題目で、関西大学・グローバル教育イノベーション推進機構の池田佳子氏、千葉大学大学院国際学術研究院の高光佳絵氏を講師として開催いたしました。

池田氏の講演では、まず、グローバル人材の定義が紹介され、Society 5.0において社会を牽引する人材として、技術や情報を習得しているというよりも、ベースとなる活用スキルを重視していること、また、未知のものに取り組む意欲や精神性といった要素が示されました。COILは、そうした人材育成教育の一つのあり方として位置付けられると説明されました。COILの教育実践の特徴としては、海外大学との連携が前提となっており、複数の大学でマッチングをおこなうことになること、同じ科目同士でCOILをおこなうことは稀であり、それゆえまずは担当教員間での綿密な科目設計、すり合わせが重要であることが説明されました。COILの要はコラボレーションであり、学生にそれを促すためのタスク設計が一つのカギであること、またもう一つのカギとして、安全且つマネジメントがしやすいICTツールの採用が挙げられ、IIGEが開発したプラットフォーム「ImmerseU」が紹介されました。最後に、COILは留学の代替ではないことが強調され、様々なオンライン型教育の違いや特性を理解したうえで、今日のグローバル教育を考えていくことが重要であると締めくくられました。

高光氏の講演では、千葉大学におけるCOILの実践として、「パンデミックと国際組織」および「中東政治と日米関係」という二つの科目での取組が紹介されました。事前学習にはGoogle Classroom、ディスカッションにはCOIL Moodle、同時双方向のやりとりにはZoom、といったように、ICTツールを使いわけていることが説明されました。例えば、Zoomでプレゼンを行い、その後のディスカッションはCOIL Moodleを使用しテキストベースで実施した例を取り上げ、一見もどかしい気がするものの、英語ネイティヴではない学生にとっては考える時間を与えられるため、議論を実質化できること、一度Zoomで顔合わせをしているため、活発な議論が可能となることが解説されました。また、非同期型と同期型の学習を組み合わせ、より効果的なコラボレーションが実現するプログラム設計を目指していることも説明されました。

アンケート結果

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