認知科学の視点から考える教育・学修支援

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概要

2018年度第2回アカデミック・リンク・セミナー/ALPSセミナーでは、認知科学を専門とする青山学院大学教授の鈴木宏昭氏をお招きし、「学生が自ら育ち、伸びる環境作りのために」という題目にて、ご講演いただきました。本講演は、主として「大学教育の3つの問題」「新しい教育の枠組みを求める」の二つの内容から構成されるものでした。

講演の前半となる「大学教育の3つの問題」では、「教えればできる」「基礎が最初、応用が後」「言葉によって思考する」といった「教育の素朴理論」を取り上げ、批判的検討が行われました。大学によっては育成できるかどうかが極めて疑問な能力を教育目標としている点、目標細分化教育による疑似教育を進めている点、言語への過度の依存が経験を歪めていく点が指摘されました。講演の後半となる「新しい教育の枠組みを求める」では、マイケル・ポランニーによる「近接項」と「遠隔項」の概念、伝統芸能からの知見、商品開発過程における「世界への棲み込み」の事例から、「別の学びの在り方」について、論じられました。また、三つのポリシーを取り上げ、各ポリシーを工場における生産に喩え、大学が誰に対しても加工過程のような規格化された教育を行うことに疑問を呈し、生態系や里山が教育のモデルとして望ましいのではないかと論じられました。

アンケート結果

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