千葉大学附属図書館 / アカデミック・リンク・センターが協力組織として参加している「都道府県総合目録の将来像に関する研究プロジェクト」が2017年2月14日に開始しました。図書館では所蔵している書籍を管理するために、書籍のタイトルや著者名、出版年などをまとめた「書誌」と呼ばれるデータを作成します。この書誌の作り方には指針があるものの、副題の扱いや入力ミスなどにより、担当した人によって同じ書籍に対しても複数の書誌が作成されることが多々あります。これは、複数の図書館の蔵書を機械的にまとめて提供する横断検索などにおいて、本来であれば同じ書籍が別のものとして扱われてしまう「書誌割れ」や、別の書籍が同じものとして扱われてしまう「誤同定」の原因となります。
本プロジェクトではこのような問題に対し、インターネットで大勢の図書館ボランティアが活動を行う場を提供するL-Crowdの協力を得て、クラウドソーシングと呼ばれる群衆の力を利用する仕組みを活用し、より良い図書館システム構築に必要なデータを得るという活動を行っています。具体的には、機械による判定では似た書籍と思われる2つの書誌に対し、「マイクロタスク」という形で人手によりWeb上で同じ書籍かどうかの判定を行っていただきます。一つ一つの判定は数秒で行えることができ、どなたでも気軽に参加頂けます。また、タスクを行うにあたり参加登録や認証は不要ですが、ユーザ登録をした上でタスクを行うことで、貢献者として皆さんのユーザ名を表示することもできます。ぜひご参加ください。
【公開サイト】
https://crowd4u.org/ja/projects/lcrowd
マイクロタスクの例 |
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