2021年度第4回アカデミック・リンク/ALPSセミナーは、「DX時代の教材のデジタル化、共有化、そしてオープン化」という題目で、京都大学の喜多一氏を講師として開催いたしました。
まず、デジタル教材の技術的可能性について、オンライン授業を支えるツールや、LTIでのLMSとサービスの連携、AIのインパクトといった観点から説明がなされ、具体的なデジタル教材(PDFでの教科書、ビデオ教材、VR教材等)が紹介されました。
デジタル教材には、配布の容易さ、利用者への適応、体験的理解といった様々な利点があり、その特性を活かして反転授業や完全習得学習といった教授法が可能となります。ただし、経済性の点では、その費用回収のモデルは検討の余地があり、利用者がよい教材をより広く使うことができ、且つ著作者が継続的著作を可能にする仕組みが求められること、教材のオープン化推進、オープン教育資源(OER)をめぐる動向もふまえて考えていく必要があることが説明されました。
こうした状況において教材開発を容易にするには、プラットフォーム(共通の教材開発基盤)の整備により、著作費用等のコストをいかに下げるかがポイントとなると指摘され、学びのための技術とエコシステムの展望についてまとめられたのち、セミナーは締めくくられました。
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