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文献の内容をまとめる

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電球アイコンこのページでわかること

  1. 文献全体をまとめるときのコツ
  2. レポートや論文に用いるためにまとめる際に気をつけること

はじめに

文献を読んだ後には、その文献の内容を自分でまとめる作業をすることが大切です。これをしていないと、後々になって、その文献に何が書いてあったのか、詳細が分からなくなってしまいがちです。

内容のまとめを作成しておくことで、文献の内容そのものにたいする理解が深まるだけでなく、たとえばレポートや論文を書くときに、必要な文献がどれかをすぐに判別したり、その内容の詳細を思い出したりする助けにもなります。

また、論文やレポートを書くときや、ゼミでの発表の際などには、文献を読んで理解するだけでなく、読んだ文献の内容を自分でまとめ直す必要も出てきます。文献を読んだあとにまとめを作成しておけば、それをレポートや論文のなかで利用できる場合もあります。

ここでは、文献をまとめる方法と、特にレポートや論文に用いるためにまとめを作成する際に注意すべき点について説明します。

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全体をまとめる場合

全体をまとめる場合

たとえば、自分の関心に沿って文献を読んだ場合や、授業で文献の内容を発表するよう指示された場合は、文献の該当箇所全体をまとめることが多いはずです。

こうしたときの方法として、まずは、文献の内容を理解するで説明したパラグラフ・リーディングを用いて各段落を一文程度でまとめ、それをつなげて全体の要約を作るという方法があります。つなげたものを一通り読んで、意味が通るかどうか、説明が足りない部分がないかを確かめ、補足的な部分は削るなどして、過不足なくまとめると読みやすいまとめができます。

より高度な方法は、文献の内容を理解するで説明した、基本的な構造を念頭に置きながら、読んだ文献の内容を再構成する方法です。たとえば、「…という問題について、筆者は…を目的に、次のような主張をしている。……。筆者がそのために挙げている根拠は3つあり、第一に…を検討している。第二に…。」といった形で要約を行うことになります。

これは、文献全体の理論構造を十分に理解していないと難しい方法ですが、要約を読むときのことを考えると、この方法で書かれた要約の方が、文献の内容は、より理解しやすくなります。最終的には、こうした要約を目指すのが望ましいと言えます。

要約の際、たとえば具体例や類比のように、読み手の理解を助けるための部分は、基本的には削って構わないと言えます。後々になって自分が理解するために必要だと思う場合は、メモ書き程度にとどめておくとよいでしょう。

どちらの方法でまとめる場合にも注意すべきなのは、要約のうちのどの部分が、文献本文のどの部分に当たるか、ページ数を記載しておくことです。これをしておかないと、たとえば、授業で文献内容を報告する場合には、ほかの参加者が本文の記述を確認することが困難になります。また、下で説明するように、自分のレポートや論文で利用する場合には、その情報が不可欠になります。

自分のレポートや論文に使うためにまとめる場合

自分自身のレポートや論文を書くために、先行研究をまとめたり、自分とは異なる立場の見解をまとめたりする場合があります。このときは、上で説明した要約方法を基本としつつ、以下のことにも気をつける必要があります。

自分の議論にとって関係のない部分は省く

批判的に読む記事作成中…のコラムでも触れたように、文章の書き手は、必要な情報はすべて述べ、議論に関係のないことは書かない、という「協調原理」に従って書くことが期待されています。読み手は、書き手がそのように書いていると想定して文章を読むため、実際には議論に関係のないことでも、書かれていれば、それが議論にとって必要な部分であるはずだと考え、理解に苦しむことになります。そうしたすれ違いを防ぐためにも、自分の議論に必要な部分だけを用いてまとめるようにしましょう。

自分の見解とのつながりを示す

他の議論の要約をただ並べただけでは、なぜその要約が必要なのか分かりません。必ず、まとめた内容について、自分自身の議論の文脈に合わせて解釈した説明を加えることで、自分の見解とのつながりを示すようにしましょう。

どこに書かれていたことなのかを正確に記録する

レポートや論文などで、他の文献を用いる場合には、「自分の文章のどの部分に関して、どの文献の、どこに書かれていることを用いたのか」を、逐一、明記する必要があります。(具体的な方法は文献を引用するで確認をしてください。)そのため、文献の要約を行う時点で、文献のどのページ書かれていたことなのか、記録しておくようにしましょう。

文献案内

文献の要約の方法は、次のような文献で紹介されています。

以下の文献では、授業等で論文を紹介する方法が説明されています。

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