Certificate Program for Professional of Educational and Learning Support
履修証明プログラム
コース概要と実施報告:第3期生
1)高等教育政策と自校理解
目的
高等教育政策の動向とその背景にある社会変動を理解するとともに、教育・学修支援に関係する大学評価や質保証のあり方について、所属大学(あるいは特定の大学)の方針や各種取り組み状況を理解することで、今後の教育・学修支援のあり方を考え、具体的に改善に結び付けるための基礎的能力の修得を目的とする。また、対面授業では、事前課題に基づくワークショップを通じて、大学(あるいは特定の大学)の取組みと他大学の状況を比較し、現状と課題について、理解を深めることを目的とする。
到達目標
- 高等教育政策の制度・政策の現状、大学を取り巻く環境などについての基本的な理解を身に付ける。
- 学内のさまざまな取り組み状況を他校の状況と比較しながら現状を理解し、自校の今後の教育・学修支援の現状と課題を説明することができる。
修了要件
- eラーニング6時間、対面授業2時間をすべて受講すること
概要
コーディネータ ※敬称略。所属・肩書はコース実施時のもの |
日程 ※eラーニングの視聴可能期限は履修期間修了まで |
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前田 早苗
千葉大学国際教養学部 教授 我妻 鉄也
千葉大学アカデミック・リンク・センター 特任助教 |
eラーニング
2019年7月~ 対面授業
2019年8月29日(木) |
今回の「高等教育政策と自校理解」のコースは、現在の高等教育政策の重要なテーマの中で個々の大学の大学教育のあり方に関連深いテーマを具体的に取り上げ、その内容が自分の大学ではどのように対応されているのか、どのように関係するのかを理解することを目的に構成しました。
eラーニングでは、1)高等教育政策の基本構造、2)高等教育政策をめぐる近年の動向、3)認証評価制度の導入経過と課題、4)学習成果の評価、5)質保証をめぐる近年の動向について、学習しました。また、所属大学における、内部質保証体制、教育改革や授業改善、学習成果の設定や検証を整理するワークシートに取り組みました。
対面授業では、1)ワークシートに基づくグループワーク、2)高等教育政策に関する講義が行われました。グループワークでは、所属大学の教育改善や内部質保証についての取り組みを説明するとともに、他大学の取り組み状況を理解するグループワークを行いました。
授業風景
2)カリキュラム理解
目的
大学における教育課程の構造・特徴について、各専門領域の基本原理を理解するとともに、各教育領域の現状と課題を把握する。また、教養教育や専門外の各種授業科目の意味や位置について、正課内・正課外の教育の関係も含めて理解する。対面授業では、事前課題に基づく、ワークショップを通じて、所属大学(あるいは特定の大学)における教養教育・共通教育をはじめとする教育課程に関して、その意味や特徴、状況について理解し、説明できることを目的とする。
到達目標
- 大学教育における教育課程の特徴、各専門領域の教育課程の特徴について説明することができる。
- 教養教育・共通教育など、専門教育以外の教育課程について、意味や特徴を理解し、自校の状況について説明することができる。
- 正課内・正課外の教育活動の関係や特徴について理解し、そのなかでの教育・学修支援の役割を説明することができる。
修了要件
- eラーニング5時間、対面授業3時間をすべて受講すること
概要
コーディネータ ※敬称略。所属・肩書はコース実施時のもの |
日程 ※eラーニングの視聴可能期限は履修期間修了まで |
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我妻 鉄也
千葉大学アカデミック・リンク・センター 特任助教 白川 優治
千葉大学国際学術研究院 准教授 |
eラーニング
2020年5月~ 対面授業
2020年8月24日(月) |
今回の「カリキュラム理解」では、1)大学における教育課程の構造・特徴に関して各専門領域の基本原理の理解とともに各教育領域の現状と課題を把握すること、2)教養教育や専門外の各種授業科目の意味や位置について正課内・正課外の教育の関係も含めて理解することを目的として構成しました。
eラーニングでは、1)カリキュラムを理解する上での基本事項、2)インストラクショナルデザイン、3)カリキュラムマネジメント、4)哲学分野におけるカリキュラム策定と改善の事例、5)日本学術会議による分野別参照基準について学びました。また、eラーニングに加えて、所属大学における特定の学部・学科のカリキュラムを取り上げ、当該カリキュラムが各分野の参照基準における「すべての学生が身に付けることを目指すべき基本的素養」を身に付ける内容であるか分析を行う事前課題に取り組みました。
オンラインによる対面授業では、事前課題に基づき、取り上げたカリキュラムが、1)各分野の参照基準における「すべての学生が身に付けることを目指すべき基本的素養」を身に付ける内容であるか、2)各分野の参照基準におけるいかなる教育方法がとられ、その方法は学修成果を上げるために十分なものであるか、3)各分野においてカリキュラムの構造や教育方法にはどのような特徴があるか、といった内容に関するグループワークを行いました。グループワークを行った後、全体で各グループの検討内容を共有し、各分野のカリキュラムに関する理解を深めました。
3)学生の抱える困難の理解と支援
目的
学修の場面や学生生活において、学生がどのような困難を抱えているか、それにどのように対応するか、学内外の組織間連携のあり方について、知識を修得し、応用することを目的とする。対面授業は、事前学習課題に基づくグループ・ワーク形式にて実施し、「学生の抱える困難」に関する履修生の問題意識を明確化するとともに、対応のあり方について分析することを目的とする。
到達目標
- 発達障害などの学生の抱える困難の現代的課題を理解する。
- 具体的な学生への対応のあり方について理解し、所属大学内の取り組みに応用する。
修了要件
- e ラーニング6時間、対面授業2時間をすべて受講すること
概要
コーディネータ ※敬称略。所属・肩書はコース実施時のもの |
日程 ※eラーニングの視聴可能期限は履修期間修了まで |
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岡田 聡志
千葉大学アカデミック・リンク・センター 副センター長、准教授 我妻 鉄也
千葉大学アカデミック・リンク・センター 特任助教 |
eラーニング
2019年7月~ 対面授業
2019年8月28日(水) |
今回の「学生の抱える困難の理解と支援」テーマでは、海外の専門職開発でも"Mental Health"や"Social Justice and Inclusion"などの領域が重要視されていることを踏まえ、それらに関連するテーマについて、実際の「困難」の内容やそれに関わる主体、また体制・制度といった観点から知識を習得し、具体的な対応としての応用に繋げていくことを目的に実施しました。
eラーニングでは、学生の経済的支援や発達障害、障害者差別解消法と合理的配慮、学生相談と学修支援の関連性などをテーマとして取り上げ、困難に至るメカニズムや詳細な実態、専門職との関わりなどについて、学習しました。
対面授業では、千葉大学学生相談室の大川浩明専門員と櫻庭智子専門職員に講師としてご協力頂き、ワールドカフェ形式のケーススタディを実施し、具体的な事例からどのように考え対応するのかについて討議を行うとともに、学生相談室長を担当されている笠井孝久先生から履修生が直面した「学生の抱える困難」の事例についてコメントやフィードバックをしていただき、実際の支援のあり方や方向性について学習しました。
授業風景
4)コミュニケーションとカウンセリングの基礎
目的
教育・学修支援を推進する上で大切なコミュニケーション能力を涵養するとともに、カウンセリングの基礎について理解することを目的とする。対面授業では、講義に加え、ロールプレイング演習を通じて、カウンセリングの基本技法を習得することを目指す。
到達目標
- 教育支援や学修支援の担当者に必要な法令遵守の意義や倫理観を身につけている。
- 多様な学生への効果的なコミュニケーションのあり方について説明することができる。
- チームで業務を進めるにあたり、自分の考えを伝えつつ、他者と合意形成を図り、協調的に業務を推進することができる。
- 他部局の職員等との連携を含めて、協働的体制を構築するための働きかけを行うことができる。
修了要件
- eラーニング4時間、対面授業4時間をすべて受講すること
概要
コーディネータ ※敬称略。所属・肩書はコース実施時のもの |
日程 ※eラーニングの視聴可能期限は履修期間修了まで |
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我妻 鉄也 千葉大学アカデミック・リンク・センター 特任助教 |
eラーニング
2020年5月~ 対面授業
2020年8月24日(月) |
今回の「コミュニケーションとカウンセリングの基礎」のコースは、履修生の大半を占める大学職員の方々が、業務を進める上で日常的に関与している「職員」「学生」「教員」「学外関係者」とのコミュニケーションを図る上での基礎知識の習得や実践事例の学習、学生対応に求められるカウンセリングの基礎知識の習得を目的に構成しました。
eラーニングでは、1)本学に40年にわたり勤務している幹部職員への職務経験に基づくコミュニケーションに関するインタビュー、2)「教職協働トップランナー」を目標に掲げる芝浦工業大学での教職学協働の取組といった実践事例からコミュニケーションのあり方について、学習しました。
オンラインによる対面授業では、種市康太郎桜美林大学リベラルアーツ学群領域長・教授を講師としてお招きし、1)コミュニケーションの基礎(特に、相談、指導に関わる内容の対人コミュニケーションの基本)、2)カウンセリングにおける基本技法、3)協調的・協働的コミュニケーションの基本(アサーティブコミュニケーション、アンガー・マネジメント、ストレスを抱えた同僚・後輩への対応)について、講義やロールプレイング演習を通じて、学習しました。
5)高等教育の国際化対応
目的
高等教育の国際化を切り口として、所属大学(あるいは特定の大学)の方針や位置づけ、適切な学生対応について考える能力を身につけることを目的とする。対面授業では、事前課題に基づくグループワークを通じて、大学における留学生支援に関する理解を深め、留学生に対する効果的なコミュニケーションの方法を身に付けることを目指す。
到達目標
- 所属大学の国際化政策と教育課程や授業内容のつながりについて理解している。
- 国内・海外の大学の国際化対応の現状について理解し、その上で所属大学の位置付けを把握する。
- 留学生を含む多様な学生への効果的なコミュニケーションのあり方について説明することができる。
修了要件
- eラーニング5時間、対面授業3時間をすべて受講すること
概要
コーディネータ ※敬称略。所属・肩書はコース実施時のもの |
日程 ※eラーニングの視聴可能期限は履修期間修了まで |
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織田 雄一
千葉大学国際未来教育基幹 教授 我妻 鉄也
千葉大学アカデミック・リンク・センター 特任助教 |
eラーニング
2019年7月~ 対面授業
2019年8月27日(火) |
2019年度夏期コースでは、受け入れる外国人留学生への支援をメインテーマにし、eラーニングでは留学生受入れの現状、入国から卒業までの流れ、留学生受入政策、留学生への教育・学修支援、拡大する留学生受入れの背景となる高等教育における国際化に加え、グローバル人材育成の観点から各大学での取組が拡大している日本人学生の海外留学の現状や危機管理、大学のグローバル化に関わる高等教育機関・教育プログラムの国際移動に関するコンテンツを新たに加え、受講生に学修させました。
夏期対面授業では、岡山大学の宇塚万里子先生を講師にお招きし、岡山大学の事例を中心にして、岡山大学のグローバル関連の組織の変遷、外国語学習に関わるラーニングコモンズであるL Cafeの先進的な取組、留学生の支援業務担当者がよく経験するような具体的な事例をもとにした留学生へのアドバイジングの在り方など実践的かつ多くの気づきを与えてくれるとても有益なお話をいただきました。
引き続き行われたグループワークでは、留学生支援に関わる課題について、生活支援と学習支援の両側面から、その現状と対応についてグループ内で意見出しとディスカッション、グループとしての意見集約が行われ、最後にグループごとに発表が行われました。留学生支援は生活支援が中心になりがちですが、留学生が増加することに伴う学習面での関わりも増えていることから、参加者は積極的に討議に参加して、情報共有と受入留学生に対する支援の一層の意識啓発に努めていました。
授業風景
6)教育IR入門:教育データの分析と活用
目的
教育に関するデータの収集・分析・報告・活用を通じて、学生や所属大学の実態を理解し、改善に活かすための方法や技術を修得することを目的とする。対面授業では、個人ワークとグループワークから、履修生自身の文脈における教育に関するデータの収集・分析・報告・活用について検討し、実際どのようにデータや分析を改善や設計に利用していくかを考察し、実践に結びつけることを目的とする。
到達目標
- 様々なデータの特徴と基本的なデータの分析手法を理解する。
- 教育・学修支援に関するデータを分析し、その改善や設計に利用することができる。
修了要件
- eラーニング5時間、対面授業3時間をすべて受講し、所定の課題を提出すること
概要
コーディネータ ※敬称略。所属・肩書はコース実施時のもの |
日程 ※eラーニングの視聴可能期限は履修期間修了まで |
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岡田 聡志 千葉大学アカデミック・リンク・センター 副センター長、准教授 |
eラーニング
2019年10月~ 対面授業
2019年11月15日(金) |
今回の「教育IR入門:教育データの分析と活用」テーマでは、IRに関わる専門職の養成としてではなく、研究と実践の応答の重要性や分散型IRの必要性という視点から、現場の問題意識や文脈に適合するエビデンスや知見の提供ということに力点を置き、教育に関するデータの収集・分析・報告・活用を通じて、学生や所属大学の実態を理解し、改善に活かすための方法や技術を修得することを目的として実施しました。
e-learningでは、どのようにデータを分析するかについてデータの取得方法やその後の分析についての考え方について基礎的な内容を学習するとともに、データを収集・管理する方法としてデータベースの意義や基礎を確認しました。さらに個人情報保護の観点から、教育データを取り扱うときにどのような法律が関連しどのような注意が必要かについて知識を得るとともに、具体的な活用事例として、国内外におけるIRの取り組みの実際について学習しました。
対面授業では、データ収集で多用されるアンケ―調査の設計について注意すべき点を理解するとともに、実際に数理・データサイエンスの文脈でも注目されているR(RStudio)を使用して効率的に調査集計を行うためのデータハンドリングや二変量の分析、演習課題に取り組みました。
授業風景
7)教育のICT化と教材開発支援
目的
高等教育におけるICT(情報通信技術)の活用が進展する状況下での大学の教材開発の意義、教材開発支援のために必要となる著作権の基本や大学における教材開発や教材開発支援の実践事例について理解する。
到達目標
- ICT を活用した教材開発支援の意義について理解し、それを説明することができる。
- 著作物を教材として利用する際に留意すべき著作権の基本について理解し、教員など教材作成者に助言できる。
- 自分自身で比較的簡易な教材の作成ができる。
修了要件
- eラーニング6時間、対面授業2時間をすべて受講すること
概要
コーディネータ ※敬称略。所属・肩書はコース実施時のもの |
日程 ※eラーニングの視聴可能期限は履修期間修了まで |
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竹内 比呂也
千葉大学アカデミック・リンク・センター長、人文科学研究院 教授 檜垣 泰彦
千葉大学アカデミック・リンク・センター 副センター長、准教授 |
eラーニング
2019年7月~ 対面授業
2019年8月28日(水) |
「教育のICT化と教材開発支援」においては、今日の高等教育機関における教材開発支援の意義と必要性、著作物の教材利用において留意すべき著作権についての基本的な知識、高等教育機関における教材開発支援体制やその活動の実際などをeラーニングで学びました。昨年度の著作権法の改正を受けて、今後著作物の教育利用における支援の必要性が高まってくることも先取りしたような内容を提供しました。また今年度初の試みとして、9月に実施予定のアカデミック・リンク・セミナーをコースの一部として組み込み、その参加、あるいはeラーニングでの視聴によってこれを受講することとしました。
一方対面授業では、多くの高等教育機関で導入されているLearning Management System(LMS)の一つであるmoodleを取り上げ、授業での実践例の説明を通じてLMSの活用方法について学ぶとともに、実習を通じて実践的にICTを活用した学習と教材作成支援について学びました。実習では学生と教員の双方の立場からmoodleを利用することで、学生の立場からはフィードバック、小テスト、フォーラム等の利用を、教員の立場からはコースの編集や小テストの作成を具体的に行い、ICTを活用した学習の実際について学びました。
授業風景
8)学修支援とアカデミック・アドバイジング
目的
学修支援とアカデミック・アドバイジングの基本的な考え方と具体的な実践の理解を通じて、個別的な学修支援やアカデミック・アドバイジングの際に留意すべき点などを理解する。対面授業では、事前課題やケースによるワークショップを通じたアカデミック・アドバイジングに関する理解に基づいて、他者との協働を目指す。
到達目標
- アカデミック・アドバイジングについて理解し、説明できる。
- 個々の学生に対する学修支援について理解し、その際の留意点を説明できる。
修了要件
- eラーニング5時間、対面授業3時間をすべて受講すること
概要
コーディネータ ※敬称略。所属・肩書はコース実施時のもの |
日程 ※eラーニングの視聴可能期限は履修期間修了まで |
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竹内 比呂也
千葉大学アカデミック・リンク・センター長、人文科学研究院 教授 我妻 鉄也
千葉大学アカデミック・リンク・センター 特任助教 |
eラーニング
2019年10月~ 対面授業
2019年11月15日(金) |
今回の「学修支援とアカデミック・アドバイジング」では、学修支援とアカデミック・アドバイジングの基本的な考え方と具体的な実践の理解を通じて、個々の学修支援やアカデミック・アドバイジングの際に留意すべき点等を理解することを目的に構成しました。
eラーニングでは、1)アメリカにおけるアカデミック・アドバイジングと日本における学習支援の実施状況、2)アメリカにおけるアカデミック・アドバイジングの理念と実践、3)アカデミック・アドバイジングの専門職団体(NACADA)年次集会への参加から得られたアカデミック・アドバイジングの動向について学びました。また、eラーニングに加えて、アカデミック・アドバイジングを整理する事前課題に取り組みました。
対面授業では、追手門学院大学基盤教育機構准教授の清水栄子先生を外部講師としてお招きし、アカデミック・アドバイジングが必要とされる背景、アカデミック・アドバイジングの概要、学習成果とアドバイジング・シラバス、担当者の役割と求められる資質・能力、コーチングを活用したアカデミック・アドバイジングに関する講義が行われました。対面授業の後半では、事例を基に学生に対する面談を計画するグループワークに取り組み、アカデミック・アドバイジングに関する理解を深めました。
授業風景
9)教育方法・教育評価
目的
教育方法・教育評価の基本的な考え方と具体的な事例の理解を通じて、教育支援や学修支援との関わりや教職協働のあり方を検討し、設計・再構成することを目的とする。
到達目標
- 様々な教育方法・教育評価の特徴とその背景について理解する。
- 具体的な教育方法・教育評価が導入される文脈や専門分野との関係性について理解する。
- 教育方法・教育評価の現代的課題を教育・学修支援の取り組みと関係づける。
修了要件
- eラーニング6.5時間、対面授業1.5時間をすべて受講し、所定の課題を提出すること
概要
コーディネータ ※敬称略。所属・肩書はコース実施時のもの |
日程 ※eラーニングの視聴可能期限は履修期間修了まで |
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岡田 聡志
千葉大学アカデミック・リンク・センター 副センター長、准教授 我妻 鉄也
千葉大学アカデミック・リンク・センター 特任助教 |
eラーニング
2019年10月~ 対面授業
2019年11月15日(金) |
今回の「教育方法・教育評価」テーマは、往々にして教員の裁量として捉えられがちな状況を前提に、組織的取組の必要性という観点から、eラーニングと対面授業から構成しました。
eラーニングでは、前提として教育や評価の背景となっている経緯や理論について学習するとともに、教育評価の基礎として教育測定との関係性や測定において注意すべき事項の確認、そして評価の教育性や支援の可能性について取り上げました。さらに、具体的な教育方法・教育評価の事例については、アクティブ・ラーニングやポートフォリオの組織的取組について取り上げ、学習しました。加えて、各専門領域における特徴的な教育方法の実際については、任意で視聴可能なオプショナルな教材として、学習の機会を提供し、実際の場面で教員がどのように考え、教育方法に取り組んでいるかについて確認できる構成としました。
対面授業では、「テスト理論とパフォーマンス評価のその後」という内容で、教員の裁量に委ねられがちで、時に放置されがちな、評価後の検証のあり方について、一部でRによる実習を組み込みながら、学習を行いました。内容としては、項目反応理論(IRT)等の一部高度な内容も含めて実施しましたが、時にPDPDサイクルと揶揄される状況に対して、組織として評価や検証を行う必要性とそのあり方について理解を深めていただいたと考えています。
10)学生・学修に対する理解
目的
大学における教育・学修支援の専門性を高めるため、学生を取り巻く状況と、学生の学習のあり方について理解する。本テーマでは、学生の多様化が進む一方で、学修の質の向上が求められていることを前提に、①大学生の変化と学生を取り巻く状況の変化、②大学生の学習の状況、について学習する。対面授業では、グループワーク形式にて、特定の文脈を想定し、学生の現状を分析し具体的な改善方策を計画することを目的とする。
到達目標
- 学生の変化と学生を取り巻く状況の変化を理解し、学生の社会的地位やイメージについて時代の変化を説明することができる。
- 大学での学習、大学生の学習状況について、現状と課題を説明することができる。
修了要件
- eラーニング7時間、対面授業1時間をすべて受講すること
概要
コーディネータ ※敬称略。所属・肩書はコース実施時のもの |
日程 ※eラーニングの視聴可能期限は履修期間修了まで |
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我妻 鉄也
千葉大学アカデミック・リンク・センター 特任助教 岡田 聡志
千葉大学アカデミック・リンク・センター 副センター長、准教授 |
eラーニング
2020年5月~ 対面授業
2020年8月25日(火) |
今期の「学生・学修に対する理解」テーマでは、前期と同様に、縦断性と横断性の観点から学生と学生を取り巻く変化や学習の状況と課題に焦点を当て、系統主義と経験主義や学校制度と徒弟制などの時に対立しがちな議論を取り扱いながら、その緊張関係と可能性について批判的に考察するとともに、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う大学の対応の中で、学生と学修の課題と方向性について検討することを目的として実施しました。
eラーニングでは、縦断的な視点から「学生像」の歴史的変化や、学修を通じて個人として学生がどのように変化するかということについて、認知科学やカレッジ・インパクト、個々の教育実践から学習しました。
対面授業では、「ウィズ・コロナ時代の学生と学修」についてワークショップを実施し、具体的に学生や学修にどのような困難が発生しているかという観点から、情報や対応・取り組みについて共有・整理し、今後も継続するであろう大きな大学における学修環境の変化の中での学生支援・学修支援の方向性について議論する課題に取り組みました。
11)ラーニングコモンズの運営
目的
アクティブラーニングを促進し、学修の質を高める効果をもたらす学習環境としてのラーニングコモンズの特性について理解するとともに、教育・学修支援との関わりやラーニングコモンズにおける教職協働などについて、具体的な事例の学習を通じて理解する。対面授業では、国内・海外における先進的な学習空間の事例もふまえながら、実際に、ラーニングコモンズ及び学習支援サービスを設計・運営した経験をもつ教職員を交えたワークショップを行い、その実践上の課題等について理解を深める。
到達目標
- ラーニングコモンズが教育、学習に関してどのような効果を持つかを理解し、説明できる。
- ラーニングコモンズにおける学生向けの活動の計画立案、実施について説明できる。
修了要件
- e ラーニング5時間、対面授業3時間をすべて受講すること
概要
コーディネータ ※敬称略。所属・肩書はコース実施時のもの |
日程 ※eラーニングの視聴可能期限は履修期間修了まで |
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國本 千裕 千葉大学アカデミック・リンク・センター 特任准教授 |
eラーニング
2020年5月~ 対面授業
2020年8月25日(火) |
本コースでは、アクティブ・ラーニングを促進し、学修の質を高める「学習環境」について、基本概念を理解するとともに、実際に学習空間を設計・運用・評価・改善する段階で運営者が直面する各種の課題への理解や、必要となる基本的な知識の習得を目的としています。具体的には、特にラーニングコモンズに焦点を当て、1)その特性と普及の背景、2)教育・学修支援との関わり、3)教員・職員・学生が協働する際の課題、4)様々な評価や改善の手法について学びました。今年度は、上記1)~4)については「eラーニング」形式で学習し、そこで習得した知識を元に、実際に空間とサービスを模擬設計する、ワークショップ形式の「対面授業」を実施しました。
eラーニング前半では、計画段階でふまえておくべき概念と理論、さらに、設計時に必須となる理念(グランドデザイン)等について、国内外の先進事例を元に講義を行いました。eラーニング後半では、学習環境や支援サービスを、実際に運用・評価・改善する段階で生じる、各種課題とその解決法について、一般的な解決策だけではなく、アカデミック・リンクにおける過去の実践例も参照しながら学びました。
対面授業では、ZOOMによるオンライン・グループ・ワークを実施しました。受講生は所属大学ごとに異なる「大学と学生の特徴」を事前調査したうえで、5名程度の「同質グループ」に分かれ、各大学の状況により適合した「ラーニングコモンズ」を模擬設計するワークショップを行いました。
12)教育・学修支援マネジメント(1)
目的
教育・学修支援を実践するための手法を修得することを目的とする。
到達目標
- 教育・学修支援の専門性に必要な能力項目に関わる基本的な知識を包括的に理解している。
修了要件
- 対面授業8時間を受講し、グループワークに参加すること
概要
コーディネータ ※敬称略。所属・肩書はコース実施時のもの |
日程 |
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竹内、檜垣、山本、岡田、國本、前田、 白川、石井、織田、姉川、藤本、我妻、久保田 |
対面授業
【2019年度夏期】2019年8月27日(火)~28日(水) 【2019年度秋期】2019年11月16日(土) |
「教育・学修支援マネジメント(1)」は、大学における教育・学修支援に関連する特定のテーマについて、グループワークを通じて深めていき、その課題の発展的なあり方を探索することをその内容としています。「教育・学修支援」という抽象的な概念から、具体的な課題をどのように実践していくかに発展させ、異なるバックグランドをもった履修生同士が協力し、分担して取り組んでいきます。アカデミック・リンク・センターの関係教員が、アドバイザーとして各グループに関わっていきます。
2019年度夏期の対面授業では、5~6名のグループで、今後取り組むテーマに関する検討を進めました。今回の対面授業では、2019年3月に修了した第1期生がグループワークの一部に参加し、「教育・学修支援マネジメント」の進め方などについて、助言を行いました。また、2018年度生の「教育・学修支援マネジメント(2)」の成果報告会に参加し、3つのグループ(「授業評価アンケート」「キャリア教育」「ラーニングコモンズ」)の成果発表を聴講し、質疑に参加することで、各グループが取り組んだテーマへの理解を深めました。
2019年度秋期の対面授業では、各グループにて、2019年度夏期対面授業時に設定した課題の進捗状況の確認や共有を行いました。また、各グループが取り扱うテーマに関して議論し、次回までの具体的な課題を設定するとともにオンラインミーティングの実施方法や実施時期について確認を行いました。
授業風景
13)教育・学修支援マネジメント(2)
目的
教育・学修支援を実践するための手法を修得することを目的とする。
到達目標
- 教育・学修支援の専門性に必要な能力項目に関わる基本的な知識を身につけており、その知識を他者に説明することができる。
修了要件
- 対面授業及びオンラインミーティング計8時間を受講し、グループワークに参加するとともに、テーマ修了時に実施予定の成果報告会で発表を行うこと
概要
コーディネータ ※敬称略。所属・肩書はコース実施時のもの |
日程 |
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竹内、檜垣、山本、岡田、國本、前田、 白川、石井、織田、姉川、藤本、我妻、久保田 |
対面授業
2020年8月26日(火)、8月27日(水) |
「教育・学修支援マネジメント(2)」では、1年目の「教育・学修支援マネジメント(1)」にて設定した教育・学修支援に関連する特定のテーマについて、グループワークを通じて深めていき、その課題の発展的あり方を探索することをその内容としております。
2020年度夏期対面授業では、オンライン会議システムを利用し、成果報告会が開催されました。3グループから、「学修成果のアセスメント」「教職協働で進める授業評価」「学生を幸せにする学内連携のあり方」といったテーマの報告が行われました。各グループは1年間にわたる各テーマの研究成果について、約15分のプレゼンテーションを行いました。その後、質疑応答の時間が設けられ、活発な議論が展開されました。
14)プロジェクト研究・実習(1)
目的
本テーマでは、実際に、教育・学修支援を推進する際に生じる諸問題について、個人的な課題を設定し、クリティカルに追求し、具体的課題解決を検討、企画・実践する能力を身につけることを目的とする。
到達目標
- これまでに身につけた教育・学修支援に関わる知識・スキルを実践の場の問題解決に応用することができる。
修了要件
- 対面授業を受講し、指導担当者の指導を受けること
概要
コーディネータ ※敬称略。所属・肩書はコース実施時のもの |
日程 |
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竹内、檜垣、山本、岡田、國本、前田、 白川、石井、織田、姉川、藤本、我妻、久保田 |
対面授業
【2019年度夏期】2019年8月29日(木) 【2019年度秋期】2019年11月16日(土) |
「プロジェクト研究・実習」は、個々の履修生が自ら設定する「教育・学修支援」に関する具体的なテーマ・課題(職務や実務のなかで自分自身が関心を持っているテーマ・課題など)について、具体的な改善や実践を視野に入れながら、その課題の理解と解決に1年4か月を通じて、計画的に取り組んでいくものです。課題を分析し、さまざまな大学の取り組み事例を調査することなどを通じて課題解決の方法を探究するとともに、履修生の置かれた状況や各大学の状況のなかで、どのように改善・解決することができるのか、その改善提案を具体的に考えていきます。同じテーマ・課題であっても、組織の状況や環境によって、改善・解決の選択肢が変わることを前提にする実践的なプロジェクト型のコースです。個々人に対して、アカデミック・リンク・センターの関係教員が、アドバイザーを務めます。
2019年度夏期の対面授業では、初回として、個々人が設定した課題とその探究の計画や方法について、アドバイザーとの議論を行いました。「プロジェクト研究・実習」は、秋期の対面授業に続きます。
2019年度秋期の対面授業では、各自の「プロジェクト研究・実習」の課題に関わる進捗状況を確認し、課題を進める中での問題点の確認や対応を検討致しました。また、次回までの課題を設定するとともにオンラインミーティングの実施方法や実施時期について確認を行いました。
授業風景
15)プロジェクト研究・実習(2)
目的
本テーマでは、「プロジェクト研究・実習(1)」での研究・実習を、さらに深め、設定した個人的な課題について、クリティカルに追求し、具体的課題解決を検討、企画・実践する能力を身につけることを目的とする。
到達目標
- これまでに身につけた教育・学修支援に関わる知識・スキルを実践の場の問題解決に応用することができる。
- これまでの研究・実習の成果を取りまとめ、発信することができる。
修了要件
- 担当教員指導の下、研究・実習を進め、テーマ修了時に実施予定の成果報告会で発表を行うこと
概要
コーディネータ ※敬称略。所属・肩書はコース実施時のもの |
日程 |
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竹内、檜垣、山本、岡田、國本、前田、 白川、石井、織田、姉川、藤本、我妻、久保田 |
対面授業
2020年9月26日(土) |
「プロジェクト研究・実習(2)」は、個々の履修生が自ら設定する「教育・学修支援」に関する具体的なテーマ・課題(職務や実務のなかで自分自身が関心を持っているテーマ・課題など)について、1年目の「プロジェクト研究・実習(1)」を発展させ、その課題の具体的な改善や解決、実践に取り組んでいくものです。
同じテーマ・課題であっても、組織の状況や環境によって、改善・解決の選択肢が変わることを前提にする実践的なプロジェクト型のコースです。個々人に対して、アカデミック・リンク・センターの関係教員が、アドバイザーを務めます。
2020年度夏期対面授業では、オンライン会議システムを利用し、成果報告会が開催されました。履修生はこれまで取り組んできたテーマについて15分のプレゼンテーションと5分間の質疑応答を行いました。成果報告会では、報告者が所属機関等で行ってきた実践の成果に関する発表や議論が行われました。成果報告会は、報告者のみならず報告会に参加した履修生にとっても刺激となり、大きな学びとなりました。