デジタル・スカラシップの概念に基づき構築したデジタルリソースを全面的に活用した学術活動を行うための新しい教育研究基盤【千葉大学学術リソースコレクション c-arc 】から、附属図書館本館が所蔵する森鷗外の自筆書簡や江戸後期の思想家大原幽学の書状を公開しました。
今年(2022年)は、森鷗外没後100年に当たる年でもあり、森鷗外ご曾孫の森千里先生(大学院医学研究院環境生命医学教室教授、予防医学センター長)にお言葉をいただきました。
また、大原幽学書状については、日本近世史がご専門の小関悠一郎先生(教育学部准教授)に解説をいただきました。
【c-arc 本館貴重資料コレクション】
https://alc.chiba-u.jp/c-arc/honkan.shtml
【IIIFビューワーの使い方】
https://alc.chiba-u.jp/c-arc/how-to-use.html
千葉大学学術リソースコレクション c-arc
明治の文豪として名高い森鷗外(1862-1922)の直筆の書簡は、受取人である小池堅治(1878-1969)先生から当時の図書館長に譲られたという経緯で千葉大学附属図書館に所蔵されています。
この書簡は、小池堅治先生が『舞姫』のドイツ語訳について刊行の許可を申し出た際の、鷗外(森林太郎)からの返信となります(大正5年9月27日付)。
本書簡の解説等、詳しくはこちらのページをご覧ください。https://alc.chiba-u.jp/c-arc/honkan/ougai.shtml
千葉大学附属図書館では、大原幽学直筆の書状10通を所蔵しています。大原幽学(1797-1858)は、江戸時代後期の思想家・農民指導者として知られる人物です。天保13年から下総国香取郡長部村(現千葉県旭市)で、神・儒・仏を融合させた性学(性理学・道学)をもとに農民を指導し、すぐれた農業技術の導入や協同組合の先駆とも言われる先祖株組合の結成などに取り組み、農村の立て直しに尽力しました。
本書状の解説等、詳しくはこちらのページをご覧ください。https://alc.chiba-u.jp/c-arc/honkan/yugaku.shtml