Rubric for Professional of Educational and Learning Support
能力ルーブリック

 アカデミック・リンク・センターでは、平成27年度の事業として、「教育・学修支援の専門性に必要な能力項目・能力ルーブリック(試案)」を開発しました。
 「教育・学修支援の専門性に必要な能力項目・能力ルーブリック(試案)」は、大学における教育・学修支援の専門性の向上を実現するためにその能力指標を、段階を踏まえて体系化・可視化することを目指したものです。その策定は、これまでOJTを中心に職務能力が形成されてきた学務・教務担当の大学職員の役割を「教育・学修支援専門職」として高度化するとともに、学務・教務担当とは区分されがちな図書館職員が教育・学修支援専門職として複合的な専門性を持ち、学生の学修支援にもその能力を発揮することを目的としています。

 この「教育・学修支援の専門性に必要な能力項目・能力ルーブリック(試案)」は、平成27年度にアカデミック・リンク・センターが実施した951件の文献調査、6大学29名の現職大学職員を対象とするインタビュー調査、10大学712名の現職大学職員へのアンケート調査をもとに作成しました。また、海外の先進事例として、米国の学修支援に関する専門職団体であるACPA-College Student Educators InternationalとNASPA:Student Affairs Administrators in Higher Education による学修支援専門職のコンピテンシー基準である“Professional Competency Areas for Student Affairs Educators”(平成27年8月)を参照することで、国際的に通用する水準の確保に努めています。
 その内容は、大学における「教育・学修支援」に取り組む際に必要となる能力の内容を7つの領域(①学生・学修・教育支援の内容、②担当業務の内容、③大学についての知識、④学生への対応、⑤担当業務への取り組み方、⑥人間関係の構築、⑦基盤的スキル)として項目化し、そのうち大学職員及び大学での教育・学修支援の専門性として必要な6つの領域について、4段階での到達水準目標をルーブリックとして示すともに、各領域に含まれる内容を25の項目と180の行動特性で示しました(詳細は pdfファイルを参照)。
 ALPSプログラムでは、この「教育・学修支援の専門性に必要な能力項目・能力ルーブリック(試案)」に基づいて、教育・学修支援の専門性を養成するための研修プログラムを構築しています。

教育・学修支援の専門性に必要な能力項目(試案)

 教育・学修支援の専門性を向上させていくためには、目指すべき具体的な能力指標が必要です。アカデミック・リンク・センターでは、「教育・学修支援の専門性に必要な能力項目」を試案として開発しました。これらの能力項目を育成していくことが、ALPSプログラムの目的の一つです。

教育・学修支援の専門性に必要な能力項目図
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上記の図をPDFで印刷できます。 教育・学修支援の専門性に必要な能力項目(試案)

教育・学修支援の専門性に必要な能力ルーブリック(試案)

 「教育・学修支援の専門性に必要な能力項目」の7つの領域のうち、ALPSプログラムが育成をめざす6つの領域について、その能力の内容を具体的に記述したものが「教育・学修支援の専門性に必要な能力ルーブリック(試案)」です。6つの領域について、「C:知識として身に付けている」から、「B:身に付けた知識を説明できる」「A:知識やスキルを実践の場の問題解決に応用できる」「S:知識やスキルを発展させ指導することができる」として4段階に体系的・段階的に示しました。

教育・学修支援の専門性に必要な能力ルーブリック図
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教育・学修支援の専門性に必要な能力ルーブリック行動特性まとめ(領域・項目・行動特性)

 「教育・学修支援の専門性に必要な能力項目」は抽象的な能力項目で示されており、具体的な行動としてはイメージしにくいかもしれません。そこで、各領域・項目の内容が含む要素として「行動特性」を示したものが「行動特性まとめ(領域・項目・行動特性)」です。