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授業資料ナビゲータ(PathFinder) 教養展開科目(国際コア)
平成30年度(2018) 授業コード:G15N78301.G15N78302
ハンガリーを学ぶ1(2)・2(2)
水4 姉川 雄大先生

キーワード: 異文化理解 ヨーロッパ/ハンガリーの歴史・文化・音楽・伝統 ナショナリズム(国民・民族) ハンガリー語

  ←実際に利用した資料にはチェックをしましょう。
★のついている図書は、授業開始から1年間は本館N棟2階授業資料ナビコーナ ーに配架します。

ハンガリーとブダペシュトについて一般  

ハンガリー / ヤーノシュ・サーヴァイ著 ; 南塚信吾, 秋山晋吾訳 白水社 1999 文庫クセジュ:814
→ 歴史、言語、宗教などの文化から現在の住民や経済など、様々な面からハンガリーを紹介する、読みやすくコンパクトな単著。西欧的な視点に偏っていること、現在の政治については訳者補遺すら少し時代遅れであることなどに注意が必要。
★【本館K棟3階A 234.7/HAN】★【本館L棟4階小型 234.7/HAN】
図説ブダペスト都市物語 / 早稲田みか文 ; チョマ・ゲルゲイ写真 河出書房新社 2001 ふくろうの本
→ ハンガリーの首都、ブダペシュトの現在と歴史を、テーマに沿って、豊富な図像とともに扱っている。この都市の魅力について豊富な情報が得られるばかりでなく、その「影」の部分も扱っている点が魅力的な一冊。
★【本館K棟3階A 234.7/ZUS】
東欧を知る事典 / 柴宜弘 [ほか] 監修 新版 平凡社 2015
→ ハンガリーを含む東欧地域についての、正確で網羅的で詳細な事典。ここでしか調べられない知識も多い。項目ごとの分量に限りがあるため、知りたい項目については深く読み込む必要がある。カタカナ表記の仕方にはくせがある。
★【本館K棟3階A 230.03/TOU】


ハンガリーの歴史   

図説ハンガリーの歴史 / 南塚信吾著 河出書房新社 2012 ふくろうの本
→ 長年日本のハンガリー史研究を牽引してきた著者による通史。授業とは「民族」や「国民」という用語に対する考え方が異なるが、信頼できる待望の入門書であると同時に、ハンガリー史を理解する為に重要だがあまり語られないエピソードも豊富。
★【本館K棟3階A 234.7/ZUS】
ドナウ・ヨーロッパ史 / 南塚信吾編 新版 山川出版社 1999 世界各国史:19
→ とはいえ、ハンガリーの歴史、という歴史の語り方は可能なのだろうか。こちらはハンガリーを含むこの地域の、各時代を専門とする第一人者たちが分担して書いた通史。やや専門性が高く、一つ一つの章についてはじっくり読み込む必要がある。
★【本館K棟3階A 234.6/DON】
ハプスブルク史研究入門 : 歴史のラビリンスへの招待 / 大津留厚 [ほか] 編 昭和堂 2013
→ ハンガリーもその一部であった、ハプスブルク君主国の歴史研究入門のための本。この地域の歴史をどう見るかということについて、最新の研究を整理するとともに、それを背景とした概要の解説もある。
★【本館K棟3階A 288.493/HAP】
ブダペシュト史 : 都市の夢 / 南塚信吾著 現代思潮新社 2007
→ ブダペシュトについてその誕生から現在までを記述している。ブダペシュトとその外の世界の関係に焦点を当てたり、都市の中にありながら都市の外部とも言える人々や街区を扱ったりという特徴が魅力的な本。
★【本館N棟2階ブックツリー教員著書寄贈 234.7/BUD】
民族 / 大津留厚 [ほか] 著 ミネルヴァ書房 2003 近代ヨーロッパの探究:10
→ ハンガリーを含む、旧ハプスブルク君主国のナショナリズムに関する論集。この授業との関係では、「ハンガリー語」「ハンガリー音楽」について、いつどのようにできてきたのか、ということを理解することに役立つ。
★【本館K棟3階A 230.6/KIN】


ハンガリー音楽  

ハンガリー音楽の魅力 : リスト・バルトーク・コダーイ / 横井雅子著 東洋書店 2006 ユーラシア選書:2
→ ハンガリー音楽に興味があれば、まず最初に手に取りたい。リスト、バルトーク、コダーイのそれぞれの章に分かれているが、民俗音楽やジプシー音楽についての知識も深まり、音楽についてバランスよく理解できる。
★【本館L棟4階A 762.347/HAN】
伝統芸能復興 : ハンガリーのダンスハウス運動 / 横井雅子著 アーツアンドクラフツ 2005
→ ハンガリーの民俗音楽や民俗舞踊を維持、復興、発展させようとする取り組みや運動を扱う。伝統文化を考える際の複雑さがよく分かる。
★【本館L棟4階A 762.347/DEN】
バルトーク : 民謡を「発見」した辺境の作曲家 / 伊東信宏著 中央公論社 1997 中公新書:1370
→ バルトークの音楽を、その背景にあった社会や政治を十分に踏まえながら理解できる。バルトークへの愛と、語る対象への冷静な批判精神のバランスが良い名著。
★【本館L棟4階小型 762.347/BAR】


文化とナショナリズム  

民族とネイション : ナショナリズムという難問 / 塩川伸明著 岩波書店 2008 岩波新書:新赤版 1156
→ 「国民」「ナショナリズム」についての入門書。歴史的な事実についても、ナショナリズムについての最新の理論とその意義や問題点についても、それぞれ十分に扱いながらコンパクトにまとめている。
★【本館N棟2階ブックツリー岩波新書 080/1156】
ことばと国家 / 田中克彦著 岩波書店 1981 岩波新書:黄-175
→ 日本でのナショナリズム論の古典的名著。ことばについて私たちが思っている常識が、かなり危ういものだと分かる。
★【本館L棟1階小型801/KOT】
「国語」の近代史 : 帝国日本と国語学者たち / 安田敏朗著 中央公論新社 2006 中公新書:1875
→ たいていの人は、日本語・日本人・日本文化は単一で、昔からある、確固たるものだ、と思っているはず。授業でハンガリーを題材に扱ったナショナリズムについて、では日本ではどうだったか、ということを考えるときに読んでみよう。
★【本館N棟2階ブックツリー中公新書 080/1875】
近代ハンガリーにおける国民的料理の誕生(渡邊昭子著)   【http://ir.lib.osaka-kyoiku.ac.jp/dspace/handle/123456789/25536
→ 料理好きで食い道楽の歴史学者が書いた、料理を題材にしたナショナリズム論。国民の伝統的な文化とはどのように作られるのか、ということを具体的に論じた論文。


ハンガリー語教材  

Magyar nagylexikon 1. magyar nyelvű kiad Akadémiai Kiadó 1993-2004
→ ハンガリーの百科事典。内容が信頼できるものであるため、ハンガリー語ができるようになったら、まずはここから興味のある項目を一つ、がんばって読んでみたい。
【本館N棟4階ブックツリーハンガリー文庫 038.993/MAG】
Magyar angol nagyszótár = Hungarian-english dictionary / [főszerkesztők] Országh László, Futász Dezső, Kövecses Zoltán 1. kiad., Változatlan utánnyomás Akadémiai 2005 Klasszikus nagyszótárak
★【本館K棟2階参考大型 893.73/MAG】
Halló, itt Magyarország! : magyar nyelvkönyv külföldieknek / Erdős József, Prileszky Csilla 4., javitott kiadás Akadémiai Kiadó 2002
→ ハンガリーでハンガリー語教育のためにもっとも用いられているものの一つで、役に立つ表現や文法の盛り込み方が特に効率的な教科書。独習用ではなく教師に教わることが前提なので、授業担当者に相談されたい。
★【本館L棟4階大型A 893.7/HAL】
ハンガリー語 / 早稲田みか, バルタ・ラースロー著 白水社 2011 ニューエクスプレス
→ 最も早く効率的にハンガリー語の全体像を頭に入れるための教科書。得られる知識は必要最小限だが、最後までやればかなり役に立つ。
★【本館L棟4階A 893.7/HAN】
ハンガリー語の入門 / 早稲田みか著 白水社 2001
→ きちんと身に付けるための教科書。どれか一冊を選ぶならこれ(知識量と分かりやすさのバランスがいい)。
★【本館L棟4階A 893.7/HAN】


授業資料ナビゲータ(PathFinder)入口 (http://alc.chiba-u.jp/pathfinder/)
作成:千葉大学附属図書館