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授業資料ナビゲータ(PathFinder) 文学部人文学科(日本・ユーラシア文化コース)
平成28年度(2016) 授業コード:L16Z31101
言語学基礎a
月4 田口 善久先生

キーワード: 言語学 音声 音韻 言語の歴史 言語と社会

  ←実際に利用した資料にはチェックをしましょう。
★のついている図書は、授業期間中は本館N棟2階授業資料ナビコーナーにあります。
Web  授業のテーマに関連したデータベースやサイトです。

The World Atlas of Language Structures Online   【http://wals.info/index
→ 言語類型論の方法論を使って、世界の諸言語を100を超える特徴ごとに分類し、世界地図にプロットしてあります。言語の特徴が世界中にどのように分布しているかが一目でわかります。また、言語学で重要だと考えられている言語特徴がどのようなものか、一流の学者による解説を読むことができます。
Ethnologue-Languages of the World   【http://www.ethnologue.com/
→ 全世界の6900を超える言語が系統分類されています。人類言語の膨大さを体感できます。

図書  本には、テーマに関する内容がまとめられています。授業のテーマをつかむにはまずはここから始めましょう。

明解言語学辞典 / 斎藤純男,田口善久,西村義樹(編著) 三省堂 2015
→ 言語学の最新の成果を 初学者向けに解説した、通読できる言語学用語集。一つ一つの用語が、用例によってわかりやすく丁寧に解説されている。
【★発注中】
言語学入門 / 斎藤純男著 三省堂 2010
→ 言語学の各分野で使用される用語について、分かりやすく解説している。通読すると、言語学の中核的な分野がおおよそ分かるようにできている。
★【本館L棟4階A 801/GEN】
日本語音声学入門 / 斎藤純男著 改訂版 三省堂 2006
→ 世界の諸言語の発音を表記するための国際音声字母について、日本語を中心としつつ、コンパクトに解説しています。
★【本館L棟4階A 811.1/NIH】
音韻構造とアクセント / 窪薗晴夫, 太田聡著 研究社出版 1998 日英語比較選書:10
→ 音節、モーラ、アクセントなどの音韻論にとって中心的な話題を、歌、言葉遊び、言い間違えなど身近な題材を研究することを通して解明していきます。読者に考えさせながら解決へ向けて導いていく語り方はとても上手で、言語学に興味ある学生に薦められる本です。
★【本館L棟4階A 801.09/NIC】
新世代の言語学 : 社会・文化・人をつなぐもの / 飯野公一 [ほか] 編著 くろしお出版 2003
→ 言語と社会の関係から言語の「使用」の面に着目した分野である社会言語学の入門書です。入門書といっても理論的説明よりも具体的な話題を提供して読者に考えさせるスタイルをとっていますので、理解しやすく感じられます。
★【本館L棟4階A 801/SHI】
言葉を復元する : 比較言語学の世界 / 吉田和彦著 三省堂 1996
→ 言語の過去を復元する方法について、丁寧に解説しています。やや敷居は高い感じはしますが、歴史言語学の入門書としてもすばらしい本です。
★【本館L棟4階A 801.09/KOT】
言語類型論入門 : 言語の普遍性と多様性 / リンゼイ J.ウェイリー [著] ; 大堀壽夫, 古賀裕章, 山泉実訳 岩波書店 2006
→ 言語類型論の基礎が一通り学べる入門書です。類型論に興味があったらまず手に取るとよいでしょう。訳もこなれており、読みやすいです。
★【本館L棟4階A 801.5/GEN】
世界言語文化図鑑 : 世界の言語の起源と伝播 / バーナード・コムリー, スティーヴン・マシューズ, マリア・ポリンスキー編 ; 片田房訳 新訂 東洋書林 2005
→ 世界の諸言語とその文字について、その発生から現在の分布までを地図で見ながら理解していくことができる教養書です。言語だけではなく、文化面の解説もあります。
★【本館L棟4階大型A 802/SEK】
言語学史 / R.H.ロウビンズ著 ; 中村完, 後藤斉訳 研究社出版 1992
→ 学史研究家ロウビンズによる、言語学史の名著。古典時代から現代まで読みやすく、面白く書かれている。とりわけ、学問体系が整備された19世紀については詳しく述べられている。
★【本館L棟4階A 802/R657】
日本語アクセント入門 / 松森晶子 [ほか] 編著 三省堂 2012
→ 日本語のアクセントの仕組みを、最新のデータとともに基礎から説き起こして解説している入門書。
【本館L棟4階A 811.14/NIH】

雑誌  雑誌には図書よりも細かいテーマを扱った論文が載っているので、実際に手にとって眺めてみましょう。

月刊言語 / 大修館書店 [編] 大修館書店 1972-2009
→ 2009年12月号で休刊となりましたが、是非バックナンバーを見てほしいです。各号ごとに異なったテーマで特集が組まれていますので、興味があるものを読んでみましょう。
【本館L棟1階和雑誌 80ゲ】

参考図書(辞書・事典等)  初めてのテーマは、百科事典や主題別の事典などでおおよその内容をつかみましょう。

言語学大辞典 / 亀井孝, 河野六郎, 千野栄一編著 三省堂 1988
→ 言語と言語学について、日本で読める最も網羅的で最も詳細な辞典。第1巻から4巻までは言語編で、第6巻は言語学の術語を扱っています。別巻として文字編もあります。
【本館K棟2階参考 803/G34】
言語学百科事典 / デイヴィッド・クリスタル著 ; 風間喜代三, 長谷川欣佑監訳 ; 佐久間淳一[ほか]訳 大修館書店 1992
→ 言語学者で英語学者のクリスタルによる言語と言語学の総合的解説書。平易な語り口でわかりやすく述べられています。
【本館L棟4階A 803/C957】【本館N棟3階ブックツリー留学 803/C957】


言語学的思考を深めるために  

複数の日本語 : 方言からはじめる言語学 / 工藤真由美, 八亀裕美著 講談社 2008 講談社選書メチエ:427
→ 日本語の諸方言を、世界の言語の中において観察したらどうなるか。言語類型論的視点から日本語の方言やいわゆる共通語の文法を見ると見えてくる、言語の多様性と共通性が興味深いです。教養書で言語学の入門書ではないのですが、言語学を知らない人にもお勧めできます。
【本館L棟4階A 815/FUK】
もし「右」や「左」がなかったら : 言語人類学への招待 / 井上京子著 大修館書店 1998 大修館・ドルフィン・ブックス
→ 文化が違うとどのくらい言語表現が違うのか、言語表現が違うと人間の認識、行動にどう影響するのか。このような言語と文化の関わりを、指示表現、身体部位の表現、物を数える表現から興味深く語ります。言語学の知識を前提とせずに読むことができます。
【本館L棟4階A 801.03/MOS】
言語を生みだす本能 / スティーブン・ピンカー著 ; 椋田直子訳 日本放送出版協会 1995 NHKブックス:740-741
→ 言語を人間にとって基本的で本質的なものと考える著者が、さまざまな面から言語の本質に迫る本です。とてもわかりやすく書かれています。
【本館L棟4階A 804/GEN】


授業資料ナビゲータ(PathFinder)入口 (http://alc.chiba-u.jp/pathfinder/)
作成:千葉大学附属図書館