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授業資料ナビゲータ(PathFinder) 文学部日本文化学科
平成24年度(2012) 授業コード:L13703201
言語学概説b 
月4 小野智香子先生

キーワード: 言語学 ソシュール 構造主義 記述言語学 言語類型論

  ←実際に利用した資料にはチェックをしましょう。
★のついている図書は、授業期間中は本館N棟2階授業資料ナビコーナーにあります。
Web  授業のテーマに関連したデータベースやサイトです。

The World Atlas of Language Structures Online   【http://wals.info/
→ 言語類型論の方法論を使って、世界の諸言語を100を超える特徴ごとに分類して います。世界の言語の構造特性と分布を表す地図をながめているだけでも大変に面白い、言語研究者必見のWebサイトです。

図書  本には、テーマに関する内容がまとめられています。授業のテーマをつかむにはまずはここから始めましょう。

言語学 / 風間喜代三 [ほか] 著 第2版 東京大学出版会 2004 
→ 言語学の入門概説書は非常に数多く出ていますが、その中にあって本書はあまり広い範囲を取り上げてはいません。他の入門書にあるような、社会言語学や様々な文法理論についての紹介はあまりありません。その代わり、この授業で取り上げるような言語学の中核的な分野を平明かつ深く掘り下げて解説しており、熟読に値する入門書となっています。
★【本館L棟1階授業資料ナビ 801/GEN】
ソシュール言語学入門 / フランソワーズ・ガデ著 ; 立川健二訳 新曜社 1995 
→ ソシュールは近代言語学の出発点を作った人物で、授業でも最初に取り上げます。ソシュールの研究について解説した本はたくさんありますが、彼が言語学に及ぼした画期的な発想が何かということを、もっとも明快に提示しているのがこの本です。
★【本館L棟4階A 801/G124】
言語の構造 / 柴田武編 大修館書店 1980 講座言語:第1巻 
→ 30年も前の本ですが、構造主義言語学の追求した「構造」というものがどんなものかを知るには、今でも最適の本ではないかと思っています。当時の第一流、最高峰の言語学者が、音韻、アクセント、文法、語彙、意味などについて、そこに見られる「構造」というものを論じていますが、一般読者を対象としたもので、けっして難しくはありません(まあ、ある程度の予備知識は必要ですが)。
★【本館L棟4階A 801/KOU】
世界の言語と日本語 : 言語類型論から見た日本語 / 角田太作著 改訂版 くろしお出版 2009 
→ 日本語は特殊な言語なのか? ということをキーワードに、いろいろな文法的要素について論じながら、世界の言語との比較による日本語の特徴を明らかにし、さらに英語がいかに特殊な、変わった言語かということを論じています。日本語教師になろうというような人にとって必読の本であり、言語類型論の入門書としても最適です。
★【本館L棟4階A 815/SEK】
現代博言学 : 言語研究の最前線 / 橋本萬太郎著 大修館書店 1981 
→ これも古い本であり、著者の橋本氏も1987年に亡くなって、もう20年以上経ちます。しかし、この本は何度読み返しても、「言語学って面白いものなんだな」という思いを新たにさせてくれます。橋本氏は中国語の(それもさまざまな方言の)研究者であり、かつ当時の最先端の文法理論の研究者でした。そして、言語のあらゆる現象を自らの射程において、その相互の有機的な連関と、その分析方法を考えていた人でした。そうした彼のそれこそ「博言学」的な知識と洞察力が、まざまざと感じられる本です。文章は「原理がわかっちゃっているから」などのくだけた文体も混じり、大変読みやすいです。
★【本館L棟4階A 801/GEN】

参考図書(辞書・事典等)  初めてのテーマは、百科事典や主題別の事典などでおおよその内容をつかみましょう。

言語学大辞典 / 亀井孝, 河野六郎, 千野栄一編著 三省堂 1988 
→ 日本の言語学者の総力を結集して編纂された、全6巻+別冊1巻の大著。1~4巻で世界中の言語をアイウエオ順に並べて概説し、5巻は補遺と索引、6巻は術語編、別巻は世界の文字の辞典になっています。とりあげられている言語の数とその記述の詳しさにおいては、世界でも類をみない規模のものです。授業に出てきた言語についてもっと詳しく調べてみようという人にはお勧め。もっとも、記述がいささか専門的なので、ある程度の言語学的な知識が無いと理解するのが大変でしょう。また、言語によって80頁も解説されているものから、数行しか解説がないものまで記述の程度はさまざまです(まあ、これはいたしかたないのですが)。
【本館K棟2階参考 803/G34】


レポート作成に役立つデータベース  

JapanKnowledge (ジャパンナレッジ)【学内限定】   【http://www.jkn21.com/
→ 「日本大百科全書」「日本国語大辞典」などの辞書・事典をまとめて検索できるデータベースです。 「日本大百科全書」では、関連する項目・サイト・参考文献なども紹介しています。
CiNii (サイニィ)   【http://ci.nii.ac.jp/
→ 国立情報学研究所が提供している日本語の学術論文のデータベースです。学外からも利用できますが、統合認証でログインすると、千葉大学で契約している雑誌の全文閲覧ができるなど、より便利に利用できます。


授業資料ナビゲータ(PathFinder)入口 (http://www.ll.chiba-u.ac.jp/pathfinder/)
作成:千葉大学附属図書館