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授業資料ナビゲータ(PathFinder) 教養展開科目(コアE関連)
平成24年度(2012) 授業コード:G15E21101
エネルギー・環境問題への基礎科学の視座
金4 夏目 雄平(三野 弘文)先生

キーワード: 基礎科学と応用科学 物理学と化学・生物学との境界 水の役割 自然保護と開発の相関 環境問題と資源問題の関係

  ←実際に利用した資料にはチェックをしましょう。
★のついている図書は、授業期間中は本館N棟2階授業資料ナビコーナーにあります。
Web  授業のテーマに関連したデータベースやサイトです。

夏目雄平のホームページ   【http://www13.ocn.ne.jp/~natsume/
→ 退職後、個人的に作成したもの。
夏目雄平ホームページ   【http://zeong.s.chiba-u.ac.jp/natsume.html
→ 千葉大学理学研究科にあるもの。

図書  本には、テーマに関する内容がまとめられています。授業のテーマをつかむにはまずはここから始めましょう。

やさしい化学物理 : 化学と物理の境界をめぐる / 夏目雄平著 朝倉書店 2010 
→ 前期講義「物理学の世界」のテキストで熱力学入門書として使用。既に第2刷を刊行。
★【本館L棟3階A 428/YAS】
計算物理 / 夏目雄平, 小川建吾著 朝倉書店 2002 基礎物理学シリーズ:13-14 
→ (Ⅰ)(Ⅱ)物理学の基礎概念というべき項目も論じている、という意味で入門書でもある。計18刷を刊行しているロングセラー。
★【本館L棟3階A 420/KIS】
数値磁性体物性入門 / 夏目雄平, 小川建吾, 鈴木敏彦著 朝倉書店 2002 基礎物理学シリーズ:15 . 計算物理 ; 3 
→ 上記の(Ⅲ)
★【本館L棟3階A 420/KIS】
物理学とは何だろうか / 朝永振一郎著 岩波書店 1979 岩波新書:黄-85,86 
→ 著者の絶筆といえる。情熱を読み取りたい。
★【本館L棟4階小型 420.2/BUT】
解析概論 / 高木貞治著 改訂第3版, 軽装版 岩波書店, 1983  
→ 数学で1冊といわれたらこれしかないと思わせる「名著」と呼ぶにふさわしい力作
★【本館L棟3階A 413/TA29】
統計でウソをつく法 : 数式を使わない統計学入門 / ダレル・ハフ著 ; 高木秀玄訳 講談社 1968 ブルーバックス:B-120 
→ 統計を使った表現の持つ説得力とその裏の魔力についてわかりやすく説明
★【本館K棟3階A 350.4/TOU】
疑似科学入門 / 池内了著 岩波書店 2008 岩波新書:新赤版 1131 
→ 科学的に確実ではないが、恐れのあることに対する現時点での対応方法について提案している。
★【本館N棟2階ブックツリー岩波新書 080/1131】
図解知らないではすまされない、エネルギーの話 : 澤昭裕のエネルギー教室 / 澤昭裕著 ワック 2012 
→ 2011年3月の震災を踏まえて、原子力発電のあり方について、単純な賛成・反対を克服して対処すべきと提唱。
【本館L棟3階A 501.6/ZUK】
エネルギー問題! / 松井賢一著 NTT出版 2010 
→ 精緻な議論であるが、2011年3月の震災以前の書であるため、現在の読者にかせられた課題は多い。
★【本館L棟3階A 501.6/ENE】
ほんとうの環境問題 / 池田清彦, 養老孟司著 新潮社 2008 
→ 環境問題への対処の方法を提案。養老氏の部分は口述筆記と思われる。
★【本館L棟3階A 519/HON】
教養としての資源問題 : 今、日本人が直視すべき現実 / 谷口正次著 東洋経済新報社 2011 
→ 資源問題を口にする場合、必ず押さえておきたい点を列挙している。
★【本館K棟3階A 334.7/KYO】
科学的とはどういう意味か / 森博嗣著 幻冬舎 2011 幻冬舎新書:219, [も-7-1] 
→ 作家としての見解に、氏の原点である理工系研究・教育者の素顔も見れる。期待よりも標準的な意見。
★【本館L棟4階小型 401/KAG】
日本人の知らない環境問題 : 「地球にやさしい」では世界は救えない / 大賀敏子著 ソフトバンククリエイティブ 2012 ソフトバンク新書:192 
→ 国際的交渉の現場にいる方の誠実な記述は必読。環境問題は開発問題という見解は世界の常識だが日本では環境賛成・反対両派から非常識扱いされる?
★【本館L棟4階小型 519/NIH】
おはようからおやすみまでの科学 / 佐倉統, 古田ゆかり, リビング・サイエンス・ラボ著 筑摩書房 2006 ちくまプリマー新書:038 
→ 身近な問題ほど科学としては深いことを教えてくれる。
★【本館L棟4階小型 404/OHA】
科学のすすめ / 岩波書店編集部編 岩波書店 1998 岩波ジュニア新書:301 
→ 「若い世代向けの本」とうたっているが、大人にこそ読んでほしい、科学の最前線紹介の書。
★【本館L棟4階小型 404/KAG】
IPCC地球温暖化第四次レポート : 気候変動2007 / IPCC(気候変動に関する政府間パネル)編 ; 文部科学省 [ほか] 翻訳 中央法規出版 2009 
→ CO2削減活動の最盛期の報告書。賛同・批判の両面から精読したい。実は「不確定要素が多大である」ことを各所で示しているが、賛成・反対両派とも確定的記述と解して論争している。
★【本館L棟3階大型A 451.85/IPC】
「地球温暖化」神話 : 終わりの始まり / 渡辺正著 丸善出版 2012 【電子書籍あり
→ IPCC反対派の代表的著作。真摯な態度で論理を展開。IPCC報告書およびそれに賛同の意見と対比して読もう。
★【本館L棟3階A 451.85/CHI】

参考図書(辞書・事典等)  初めてのテーマは、百科事典や主題別の事典などでおおよその内容をつかみましょう。

理科年表 / 東京天文台編纂 机上版 丸善 1975- 
→ 第85冊(平成24年):内容の濃さは抜群で、理系ベストセラーの代表格
【本館K棟2階参考 403/R41】
環境年表 / 国立天文台編 丸善 2009 理科年表シリーズ 
→ 難しいデータを巧みまとめてある。
【本館K棟2階参考 519.036/KAN】
現代数理科学事典 / 広中平祐編集委員会代表 第2版 丸善 2009 
→ 夏目も分担者。情報数理の他分野への応用が詳しい。
【本館K棟2階参考 410.33/GEN】


全体的な注意  

■ 大学の講義では「内容をしっかり読むべき本」がそのまま、「内容を信じるに値する本」とは言えません。むしろ、内容を信ずるべきでない本ほど、精読すべきであり、新たな観点として学ぶ点が多いとも言えます。また、鋭く対立していると見られている論争の両者が、実質的には同じ結論に達していることもよくあります。そのような「教科書中心主義」ではない現実的対処の方法も講義で論じます。


この講義は公開です。  



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作成:千葉大学附属図書館