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授業資料ナビゲータ(PathFinder) 教養展開科目(コアD関連)
平成24年度(2012) 授業コード:G15D51101
教育・学校と社会
月5 白川 優治先生

キーワード: 教育と社会 教育社会学 教育問題 教育政策

  ←実際に利用した資料にはチェックをしましょう。
★のついている図書は、授業期間中は本館N棟2階授業資料ナビコーナーにあります。
Web  授業のテーマに関連したデータベースやサイトです。

文部科学省   【http://www.mext.go.jp/
→ 教育・文化・科学技術・スポーツを担当する国の官庁であり、教育の制度・政策課題など、教育に関する基本的な情報が提供されています。白書、統計等へのリンクもあります。
読売新聞 教育ページ   【http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/
→ 読売新聞の教育に関する特集・企画のサイトです。教育をとりまく現状、教育問題、教育実践などの情報を得られます。教育について学びはじめたなら、企画記事「教育ルネサンス」はぜひ見てください。また、図書館HPの読売新聞記事データベース「ヨミダス」では1986年以降のデータを検索でき、全文が読めるものもあります。
朝日新聞 教育ページ   【http://www.asahi.com/edu/
→ 朝日新聞の教育特集記事のサイトです。教育・学校に関する動向や論説が紹介されています。この他にも、図書館HPにある朝日新聞記事検索「聞蔵II」から、関係する記事をキーワードで検索してみましょう。1986年以降のデータを検索できます。全文が読めるものもあります。
毎日新聞 子育て・教育ページ   【http://mainichi.jp/life/edu/
→ 毎日新聞の教育関係記事の特集サイトです。教育関係の報道、動向について紹介されています。複数の新聞社の記事を読み比べてほしいと思います。

図書  本には、テーマに関する内容がまとめられています。授業のテーマをつかむにはまずはここから始めましょう。

教育の社会学 : 「常識」の問い方,見直し方 / 苅谷剛彦 [ほか] 著 新版 有斐閣 2010 有斐閣アルマ:Specialized 
→ 現代日本の教育問題に焦点をあてて教育社会学の立場で検討している教科書です。「いじめ」「幼児教育」「ジェンダーと教育」「学歴社会」をとりあげています。実態を認識する方法、教育社会学としての問題の見方、理論・研究の動向まで学ぶことができます。
★【本館K棟3階A 371.3/KYO】
教育社会学 / 柴野昌山, 菊池城司, 竹内洋編 有斐閣 1992 有斐閣ブックス:[657] 
→ 20年前に書かれたものですが、現在でも利用されている教育社会学の最も定評のある教科書です。初めて学ぶ人には少し難しいかもしれませんが、この授業資料ナビで紹介されている他の本を読んだ後にぜひ挑戦してほしい本の1つです。
★【本館K棟3階A 371.3/KYO】
教育社会の設計 / 矢野眞和著 東京大学出版会 2001 UP選書:279 
→ 「学校で学んだことは役に立たない」ということを聞いたことがあるかもしれません。それはは本当なのでしょうか。教育を受けることの意味を学校・会社・家庭の相互関係から教育経済学の立場から実証的に解明しています。教育について考えるためにぜひ読んでほしい1冊です。
★【本館K棟3階A 371.3/KYO】
教育問題はなぜまちがって語られるのか? : 「わかったつもり」からの脱却 / 広田照幸, 伊藤茂樹著 日本図書センター 2010 どう考える?ニッポンの教育問題 
→ 教育は誰もが受けたことがあるものなので、誰もが自分の意見を持っています。しかし、それが本当に一般化できる意見なのか、その意見で教育を考えてよいのかは別の問題です。教育問題を考えるために気をつけなければならないことは何か、最初に読んでほしい1冊です。
★【本館K棟3階A 372.107/KYO】
試験の社会史 : 近代日本の試験・教育・社会 / 天野郁夫著 増補 平凡社 2007 平凡社ライブラリー:602 
→ みなさん「試験」は好きではないかもしれません。どんな試験でも大変なものです。しかし、「試験」とは社会のなかでのどのような意味もっているか考えたことはあるでしょうか。近代化のなかで試験が果たした役割を考えることは、日本という国の特徴を考えるにつながります。
★【本館L棟4階小型 371.3/SHI】
学歴の社会史 : 教育と日本の近代 / 天野郁夫著 平凡社 2005 平凡社ライブラリー:526 
→ 学歴社会という言葉を聞いたことがあるでしょう。しかし、社会のなかで学歴とは何を意味し、どのような機能を持っているのかきちんと説明できるでしょうか。ぜひこの本を手に取ってください。日本のなかで「学歴」が持っている意味を学ぶことは日本の近代化を学ぶことにつながります。
★【本館L棟4階小型 371.3/GAK】
立身出世主義 : 近代日本のロマンと欲望 / 竹内洋著 増補版 世界思想社 2005 
→ ある時期までの日本では学校で学び、社会で活躍すること=立身出世は、あこがれであり希望でした。それは近代日本にとってどのような意味があり、どのような人たちがどのようにそれを求めたのでしょうか。その様子が活き活きと描かれています。
★【本館K棟3階A 361.8/RIS】
学歴貴族の栄光と挫折 / 竹内洋著 中央公論新社 1999 日本の近代 = A history of modern Japan:12 
→ 学歴を得るということがどのような意味をもち、その機会はどのように変化してきたのか。誰が学歴を得てきたのか。同じ学歴でも正系・傍系という「区別」やそのことが持つ意味、そして変化していく様子が具体的に詳細に描かれてており、それを通じて近代化の過程を学ぶことができます。 講談社学術文庫の同著★【本館L棟4階小型 377.21/GAK】
★【本館K棟3階A 210.6/NIH】
教育と平等 : 大衆教育社会はいかに生成したか / 苅谷剛彦著 中央公論新社 2009 中公新書:2006 
→ 教育行政と教育財政の変化を分析しながら、戦後日本の教育制度を平等の観点から整理しています。平等に教育を受けるためにどのような仕組みを考え、どのように制度化してきたのか。それは何を意味しているのか。社会と教育の関係を考えるために必読の1冊です。
★【本館N棟2階ブックツリー中公新書 080/2006】
大衆教育社会のゆくえ : 学歴主義と平等神話の戦後史 / 苅谷剛彦著 中央公論社 1995 中公新書:1249 
→ 社会が変化すると学校や教育の意味が変わります。戦後日本社会の変化を、学校と教育を軸に「平等」という概念から整理している本です。大衆教育社会という誰もが教育を受けることを望む社会になった戦後日本は、そのことをどのように位置付けてきたのか。この授業を履修する人はぜひ手に取ってください。
★【本館L棟4階小型 372.1/TAI】
進学格差 : 深刻化する教育費負担 / 小林雅之著 筑摩書房 2008 ちくま新書:758 
→ 教育を受けるにはお金がかかります。それでは、どのくらいかかるでしょうか。そして、現在の日本ではそれはどのような問題をもたらしているでしょうか。教育費負担の現状を、大学進学に焦点を置きながら、さまざまなデータで分析しています。
★【本館L棟4階小型 371.3/SHI】
教育の職業的意義 : 若者、学校、社会をつなぐ / 本田由紀著 筑摩書房 2009 ちくま新書:817 
→ 学校での教育と、卒業後の仕事とのつながりをどのように考えるか。そのことは社会の中での学校の役割や意味をどのように考えるかに関わってきます。教育と職業をどのようにつなげるとよいのか、つなげるべきなのかを考えるための1冊です。
★【本館L棟4階小型 375.6/KYO】★【本館N棟2階ブックツリーちくま新書 080/817】
若者はなぜ「就職」できなくなったのか? : 生き抜くために知っておくべきこと / 児美川孝一郎著 日本図書センター 2011 どう考える?ニッポンの教育問題 
→ 就職率が低下している、就職難、という現在の社会状況はどのようにとらえるとよいのか。どのような経過と背景で現在の状況が生じているのか。就職という視点から社会の動きと現状を考えることは、社会と自分の関係を考える契機にもなるでしょう。
★【本館K棟3階A 377.9/WAK】
学歴分断社会 / 吉川徹著 筑摩書房 2009 ちくま新書:772 
→ 大学進学率が進学適齢世代の50%を超える大学教育のユニバーサル化のなかで、学歴を軸に社会の変化を考えるとき、そのことは社会にどのような変化をもたらすのでしょうか。「学歴社会」という言葉でイメージするものをもう一度考え直す契機になるでしょう。
★【本館L棟4階小型 361.8/GAK】
なぜ、人は平気で「いじめ」をするのか? : 透明な暴力と向き合うために / 加野芳正著 日本図書センター 2011 どう考える?ニッポンの教育問題 
→ 「いじめ」とは何か。いじめをどのようにとらえ、どのように考えるとよいのか。この問題には多くの文献がありますが、まずはこの本をお勧めします。
★【本館K棟3階 371.42/NAZ】
子どもの貧困 : 日本の不公平を考える / 阿部彩著 岩波書店 2008 岩波新書:新赤版 1157 
→ 「子どもの貧困」という言葉は聞きなれないかもしれません。教育を受ける前提となる経済的な条件に目を向けたとき、多くの困難に直面している子どもたちがあります。そのことが日本のなかでどのような現状にあるのかを考えるために基本的な1冊です
★【本館N棟2階ブックツリー岩波新書 080/1157】
帝国大学の時代 / 天野郁夫著 中央公論新社 2009 中公新書:2004 . 大学の誕生 ; 上 
★【本館N棟2階ブックツリー中公新書 080/2004】
大学への挑戦 / 天野郁夫著 中央公論新社 2009 中公新書:2005 . 大学の誕生 ; 下 
→ 大学とは何か。日本において大学はどのように社会に位置づけられ、どのように発展してきたのか。それは社会の変化のなかでどのように変わってきたのか。現在の日本の大学について学ぶための前提となる上下巻です。
★【本館N棟2階ブックツリー中公新書 080/2005】
高学歴社会の大学 : エリートからマスへ / マーチン・トロウ[著] ; 天野郁夫, 喜多村和之訳 東京大学出版会 1976 UP選書:159 
→ 大学進学率の変化を軸に大学の質的変化について議論した古典的名著です。エリート・マス・ユニバーサルというこの問題を語るときに前提となる概念を提起し、その変化を議論するものであり、その含意は深く、必読の1冊です。
★【本館L棟3階B 377/T863】


授業資料ナビゲータ(PathFinder)入口 (http://www.ll.chiba-u.ac.jp/pathfinder/)
作成:千葉大学附属図書館