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千葉大学アカデミック・リンク・センター/附属図書館が、Library of the Year 2022 ライブラリアンシップ賞を受賞しました

Library of the Year」は、NPO法人知的資源イニシアティブ(IRI)2006年から実施している、先進的な活動を行なっている図書館を顕彰するための制度です。優秀賞・大賞・ライブラリアンシップ賞が設定されています。
今年度のライブラリアンシップ賞に、本学アカデミック・リンク・センター/附属図書館が選出されました。

ライブラリアンシップ賞は、さまざまな図書館的活動を継続的に行ってきた図書館等を称えるための賞です。他の授賞機関などについては、https://www.iri-net.org/loy/loy2022-second-selection-result-reason/をご覧ください。

Library of the Year の授賞式がありました(12/2,8 追記)

2022年11月30日に、Library of the Year 2022の最終選考会と授賞式が開催されました。
優秀賞4機関のプレゼンテーションと大賞の審査・結果発表とともに、ライブラリアンシップ賞の授賞式があり、アカデミック・リンク・センター/附属図書館の職員がスピーチをして、木製のトロフィーと表彰状をいただいてきました。

LoYトロフィー  表彰式スピーチ

【表彰式でのスピーチ】 スライド
 この度は、Library of the Year 2022ライブラリアンシップ賞というすばらしい賞を賜り、まことにありがとうございます。
 まずは、私どもアカデミック・リンク・センター/附属図書館についてご紹介いたします。アカデミック・リンク・センターは2011年に発足した教育・学習支援を行う教員組織です。事務組織である我々附属図書館と協力・協働して、各種学習支援サービスを提供しています。
 サービスの展開にあたっては「デジタル・スカラシップ」「アクティブ・ラーニング・スペース」「リサーチ & ラーニング・コモンズ」の3つの機能を軸として展開しています。例えば多様な学習の場を整備しているほか、成果発表の場として、展示やプレゼンテーションができる空間が用意されていたり、学習を行ううえでの相談窓口を設置していたりします。これら場に結び付いたサービスだけでなく、オンラインでもコンテンツや支援を提供しています。例えば、これら相談窓口はオンラインとのハイブリッドでも展開しているほか、IIIF画像コンテンツの提供や、教員著作物の紹介、学習や研究のための情報提供行うポータルサイトの構築などもおこなっています。また、多様な対象・ニーズに合わせた様々なセミナーを定期的に開催しています。
 ALCの発足に併せて本館が現在の建物となったのですが、ちょうどその年に私は千葉大学に学生として入学しました。入学した当初から、図書館に興味があったわけでありませんでしたが、利用するなかで、次第にここで働きたい、これらの取り組みに携わっていきたいという思いを抱き、現在にいたります。私がいまこの場に登壇しているのも、利用者とサービス提供者という両面を見てきた者だからと理解しています。両方の立場から見て、一貫して感じるのが、新しいことに恐れず取り組むマインドです。授賞理由詳細には、大学図書館Webサイトや機関リポジトリについても当時の先駆的な取り組みとして取り上げていいただいております。これらにたずさわった職員を見ていると、このマインドはまさに世代交代しつつ、受け継がれてきたのだと感じます。
 今回の授賞理由は「先駆的な取り組みで新たな大学図書館の姿を具現化し継続」ということで、取り組みを「継続」してきたことが評価されたのだと理解しています。ですので、ここで授賞いただいたことはゴールではなく、これを励みにこれからも走り続けていくことこそが重要なのではないかと感じています。この先の10年、20年その先に向けて、教職員一同、新たな大学図書館の形を模索しつつ、利用者目線に立つという初心を忘れずに取り組みを継続していければと思っております。
(附属図書館利用支援企画課 小林裕太)

授賞理由

先駆的な取り組みで新たな大学図書館の姿を具現化し継続

【授賞理由の詳細】
生涯学び続ける力と知識活用力を持つ「考える学生」、および深い専門性と俯瞰的思考力を備えた「知のプロフェッショナル」を育成するアカデミック・リンクという理念のもとに、プロジェクト活動を行うアカデミック・リンク・センターと学術情報基盤を担う附属図書館が一体となって高いパフォーマンスを発揮し、「資料・情報」「空間・場」「人・サービス」の高度化の面から、大学における図書館の新しいモデルとなっている。大学図書館ウェブサイト(1994年)、研究成果のオープンアクセスを実現する機関リポジトリ(2005年)等、日本初の先駆的な取り組みにより、世代交代しつつ大学図書館界を長年けん引し続けてきた点を高く評価する。

アカデミック・リンク・センター/附属図書館より

附属図書館とアカデミック・リンク・センターで長年の間に取り組んできた活動が、ライブラリアンシップ賞受賞という形で評価されたことを大変光栄に存じます。これまでにご支援・ご協力くださった学内外の関係者の皆様に御礼申し上げるとともに、アカデミック・リンク・センター/附属図書館教職員の先輩方の取組みとご指導に心より感謝いたします。
これからも千葉大学における教育・学習支援機能の強化・拡充と大学図書館界の発展に貢献できるよう、取り組んでまいります。

NPO法人知的資源イニシアティブ(IRI)のサイトに、受賞機関コメントが掲載されました。(1/5追記)
https://www.iri-net.org/loy/loy2022-comment/でご覧いただけます。

授賞理由にあげられた取り組みをご紹介します

アカデミック・リンク

2011年より、アカデミック・リンク・センターと附属図書館が掲げる、教育・学習のためのコンセプト(理念)です。空間・コンテンツ・人的サポートにより、千葉大学における教育・学習支援機能の強化・拡充を行っています。
千葉大学アカデミック・リンクでできることでは、千葉大生のために私たちが行う学習サポートを紹介しています。

大学図書館ウェブサイト

1994年に、全国の国立大学附属図書館に先駆けてウェブサイトを公開しました。お知らせや蔵書検索などが利用できるほか、L棟の塔屋にある「やよいの鐘」の音も聞くことができました。
現在は、アカデミック・リンク・センター/附属図書館のウェブサイトとして、学習・研究支援のためのコンテンツも提供しています。

1994年の大学図書館ウェブサイト(医学図書館,41(3),277-285より)
図書館ウェブサイト1994

機関リポジトリ

2005年に、日本の大学で最初の機関リポジトリとして千葉大学学術成果リポジトリ:CURATORの運用を開始しました。CURATORを通じて千葉大学の学術成果の発信に努めただけでなく、他大学に向けた機関リポジトリの運用に関する情報共有も積極的に行い、2006年には第41回国立大学図書館協会賞を受賞しています。
現在も、千葉大学の学術研究成果を公開することにより、オープンアクセスを推進し続けています。

2005年の千葉大学学術成果リポジトリ
千葉大学学術成果リポジトリ2005年

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