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授業資料ナビゲータ(PathFinder) 教養展開科目(環境コア)
平成29年度(2017) 授業コード:G15E27101,G15E27201
ユーラシア地球環境学1,2
月3 竹内 望先生・渡邊 三津子先生

キーワード: ユーラシア 文明 文化 砂漠 遊牧民 気候変動 水資源

  ←実際に利用した資料にはチェックをしましょう。
★のついている図書は、授業開始から1年間は本館N棟2階授業資料ナビコーナ ーに配架します。
図書  本には、テーマに関する内容がまとめられています。授業のテーマをつかむにはまずはここから始めましょう。

文明の生態史観 / 梅棹忠夫著 改版 中央公論社 1998 中公文庫
→ ユーラシアの文明観の名著。従来の西洋と東洋ではなく,内部と周縁部という分類を提案。授業はここからはじまります。
★【本館L棟4階小型 361.5/BUN】
風土 : 人間学的考察 / 和辻哲郎著 改版 岩波書店 2010 岩波文庫:青(33)-144-2
→ ユーラシア文明観の古典的名著。3つの風土,モンスーン,砂漠,牧場に分けて,気候と文化の関係を解説。
★【本館L棟4階小型 121.65/FUU】
森林の思考・砂漠の思考 / 鈴木秀夫著 日本放送出版協会 1978 NHKブックス:312
→ 東洋と西洋の考え方の違いは,森林と砂漠の生活様式に由来するという独特の視点を紹介。
★【本館K棟3階A 290.1/SU96】
■ ユーラシアの自然環境
日本文化の深層 / 上山春平編 中央公論社 1969 中公新書:201 . 照葉樹林文化 ; [正]
→ 日本から東南アジアに続く照葉樹林帯には共通の文化が存在。日本の文化の根源に迫る興味深い仮説。
★【本館L棟4階小型 389.2/U51】【本館L棟4階集密小池文庫 210.2/Z135】
栽培植物と農耕の起源 / 中尾佐助著 岩波書店 1966 岩波新書:青版 583
→ イネとムギ,ユーラシアの人間文化を考えるために欠かすことのできない栽培作物。そのルーツを解説。
★【本館L棟4階小型 612/SAI】
さまよえる湖 / ヘディン著 ; 福田宏年訳 岩波書店 1990 岩波文庫:青(33)-452-3-4
→ 数百年の時をかけて砂漠の中をさまよう湖,20世紀初頭に実在した伝説の湖,ロプノールを発見する探検記。
★【本館L棟4階小型 292.209/SAM】
文明の環境史観 / 安田喜憲著 中央公論新社 2004 中公叢書
→ 人間の文明は自ら発展してきたのか,それとも自然環境に依存するのか。環境変動の視点から人間社会の歴史を紐解く。
★【本館K棟3階A 202.5/BUN】
環境変動と人間 / 奈良間千之編 臨川書店 2012 中央ユーラシア環境史:第1巻
→ 授業で紹介する中央アジアの天山山脈で掘ったアイスコアの話の章を,竹内が書いています。アイスコア研究の面白さがわかると思います。
★【本館K棟3階A 229.6/KAN】
■ ユーラシアの人文環境
牧畜文化の原像 : 生態・社会・歴史 / 福井勝義, 谷泰編著 日本放送出版協会 1987
→ 世界の乾燥地における主要な生業の一つである牧畜に関して,牧畜研究の基礎から事例までを包括的に扱う。
★【本館K棟3階A 389/BOK】
乾燥地の資源とその利用・保全 / 篠田雅人, 門村浩, 山下博樹編 古今書院 2010 乾燥地科学シリーズ:第4巻
→ 乾燥地における資源利用の実態について様々な事例を挙げ,乾燥地における人間活動と持続可能性とは何かを考える。
★【本館L棟3階A 454.64/KAN】
激動の近現代 / 渡邊三津子編 臨川書店 2012 中央ユーラシア環境史:第3巻
→ 中央ユーラシアにおける近現代の農業政策や開発実態と,それらが引き起こした環境負荷について分析。
★【本館K棟3階A 229.6/CHU】
地球環境史からの問い : ヒトと自然の共生とは何か / 池谷和信編著 岩波書店 2009
→ ヒトと生態環境とのかかわりの歴史について,学際的なアプローチから扱う。ヒトと自然との共生とは何かを問い直す1冊。
★【本館L棟3階A 519.2/CHI】
アジアの歴史 : 東西交渉からみた前近代の世界像 / 松田壽男著 岩波書店 2006 岩波現代文庫:学術 ; 162
→ 前近代アジアの多元世界を概念図を使ってダイナミックに解き明かす。
★【本館L棟4階小型 220/AJI】
砂漠と文明 : アフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明論 / 嶋田義仁著 岩波書店 2012
→ 乾燥地は文明,世界宗教の発祥地である。その原動力になったのが牧畜文化である。従来の文明史観を覆す新たな人類文明史観を提起する。
★【本館K棟3階A 389/SAB】
開発と先住民 / 岸上伸啓編著 明石書店 2009 みんぱく実践人類学シリーズ:7
→ 経済がグローバル化する中で,世界各地の先住民はどんな道を歩んでいこうとしているのか。開発と環境問題を考察する。
★【本館K棟3階A 389/MIN】
内陸アジア / 間野英二 [ほか] 著 朝日新聞社 1992 地域からの世界史:6
→ 紀元前から現在にいたる,内陸アジアの遊牧民と定住民の社会・文化を,現地資料をもとに描く。
★【本館K棟3階A 209/CHI】
■ 気候・環境問題について
気候学 / 吉野正敏著 地人書館 1968 新気象学薦書
→ 気候学の古典的教科書。ケッペンの気候区分の基礎を確認したい人に。
★【本館L棟3階A 451.8/KIK】
Climate change 2013 : the physical science basis : Working Group I contribution to the Fifth Assessment Report of the Intergovernmental Panel on Climate Change / edited by Thomas F. Stocker ... [et al.] Cambridge University Press 2014
→ 世界中の科学者が地球温暖化の証拠を集めたIPCC第5次報告書(AR5,下記のWebで公開中)。科学的に信頼できる温暖化のデータを見ることができます。
★【本館L棟3階大型A 451.85/CLI】
子どもたちに語るこれからの地球 / 日高敏隆, 総合地球環境学研究所編 講談社 2006
→ 植林,井戸は本当に「環境」によいことなのか。地球環境問題を多面的に考察する一冊。
★【本館L棟3階A 519/KOD】
砂漠と気候 / 篠田雅人著 改訂版 成山堂書店 2009 気象ブックス:014
→ 砂漠の成り立ちから現在の砂漠化問題まで,砂漠を知るための1冊。
★【本館L棟3階A 454.64/SAB】
沙漠化とその対策 : 乾燥地帯の環境問題 / 赤木祥彦著 東京大学出版会 2005
→ 沙漠化の原因,対策とその事例について具体例で説明。沙漠化の総合的な概説書。沙漠化研究を知る上でも重要な1冊。
★【本館L棟3階A 454.64/SAB】

参考図書(辞書・事典等)  初めてのテーマは、百科事典や主題別の事典などでおおよその内容をつかみましょう。

地球環境学事典 / 総合地球環境学研究所編 弘文堂 2010
【本館K棟2階参考 519.036/CHI】
沙漠の事典 / 日本沙漠学会編 丸善 2009
★【本館L棟3階A 454.64/SAB】
中央ユーラシアを知る事典 : ウズベキスタン+カザフスタン+クルグズスタン+タジキスタン+トルクメニスタン+アゼルバイジャン+アルメニア+グルジア+アフガニスタン+ロシア連邦+中国 / 小松久男 [ほか] 編集 平凡社 2005
★【本館K棟3階A 229.6/CHU】【本館K棟2階参考 229.6/CHU】

Web  授業のテーマに関連したデータベースやサイトです。

総合地球環境学研究所   【http://www.chikyu.ac.jp/
→ 地球環境問題の根源としての人間と自然系の相互作用のあり方の解明をミッションとする大学共同利用機関のwebページ。研究プロジェクトの情報や静止画・動画のアーカイブなども提供されている。
IPCC (Intergovermental panel of climate change)   【http://www.ipcc.ch
→ 世界中の科学者が集まって地球温暖化を評価する組織。2007年にはノーベル平和賞を受賞しました。数年に1度,地球温暖化の実態をまとめて報告書を発表しています(上記Climate Change)。現在は第6次報告書の取りまとめが始まっています。


レポート課題参考図書  他にも附属図書館に関連資料があります。検索したり,棚を眺めてみましょう。

アジアの生態危機と持続可能性 : フィールドからのサステイナビリティ論 / 大塚健司編 日本貿易振興機構アジア経済研究所 2015 研究双書:no. 616
★【本館L棟3階A 519/AJI】
海をよみがえらせる : 諫早湾の再生から考える / 佐藤正典著 岩波書店 2014 岩波ブックレット:890
★【本館K棟3階A 304/I95】
八ッ場ダムは止まるか : 首都圏最後の巨大ダム計画 / 八ッ場ダムを考える会編 岩波書店 2005 岩波ブックレット:No.644
★【本館K棟3階A 304/I95】


授業資料ナビゲータ(PathFinder)入口 (http://alc.chiba-u.jp/pathfinder/)
作成:千葉大学附属図書館