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授業資料ナビゲータ(PathFinder) 文学部人文学科(歴史学コース)
平成28年度(2016) 授業コード:L16Z21401
文化資料論基礎d
金1 上村 清雄先生

キーワード: 作品 観者 芸術家 まなざし 図像解釈学(イコノロジー)

  ←実際に利用した資料にはチェックをしましょう。
★のついている図書は、授業期間中は本館N棟2階授業資料ナビコーナーにあります。

Ⅰ.西洋美術史全体に関するもの  

美術の物語 / E. H. ゴンブリッチ [著] ; [天野衛ほか訳] ファイドン 2007
→ ひとりの美術史家が先史古代から20世紀の美術まで読解、定評ある古典。
★【本館L棟4階A 702/BIJ】
世界美術大全集 西洋編 (全28巻) 小学館 1992
→ 大型図版の複製の質、記述のあたらしさでは現時点で最新の成果のひとつ。
★【本館N棟4階大型A 708/SE22】
時代の目撃者 : 資料としての視覚イメージを利用した歴史研究 / ピーター・バーク著 ; 諸川春樹訳 中央公論美術出版 2007
→ 優れた歴史家が、歴史資料としての視覚イメージの取り扱いについて論じる。
★【本館L棟4階A 704/JID】
モナリザの秘密 : 絵画をめぐる25章 / ダニエル・アラス [著] ; 吉田典子訳 白水社 2007
→ フランスの美術史研究者がラジオで美術史を個々の作品をとりあげて解説。
★【本館L棟4階A 723.05/MON】
オンリー・コネクト… : イタリア・ルネサンスにおける美術と観者 / ジョン・シアマン著 ; 足達薫, 石井朗, 伊藤博明訳 ありな書房 2008
→ 美術作品とそれを享受する鑑賞者との関係を壁画や肖像画を題材に分析。
★【本館L棟4階A 702.37/ONN】
美術を書く : 美術について語るための文章読本 / シルヴァン・バーネット著 ; 村山閑訳 東京美術 2014
→ 英語圏で作品解説や論考を書く美術史研究を志す学生が最初に参照する本。
【★本館L棟4階A 707.9/BIJ】


Ⅱ.辞典、事典  

西洋美術解読事典 : 絵画・彫刻における主題と象徴 / ジェイムズ・ホール著 ; 高橋達史 [ほか] 訳 河出書房新社 2004
→ 美術愛好家が自らの疑問に答えるべく編んだ作品読解事典、一般向け。
★【本館K棟2階参考 703.3/SEI】
世界美術大事典 (全6巻) 小学館 1988-1990
→ 原書はイタリアで刊行。芸術家、都市、技法など収録事項が豊富。
★【本館L棟4階参考 703/SE22】
岩波西洋美術用語辞典 / 益田朋幸, 喜多崎親編著 岩波書店 2005
→ 日本人研究者が西洋美術史に関心をもつ愛好家を対象に編んだ小辞典。
★【本館K棟2階参考 760.33/KUR】


Ⅲ.西洋美術史の方法論について(図像解釈学[イコロジー]を中心として)  

イメージを読む : 美術史入門 / 若桑みどり著 筑摩書房 2005 ちくま学芸文庫:[ワ-4-3]
→ 千葉大学で教鞭をとった著者が図像解釈学の基本を具体的な作例で解説。
★【本館L棟1階小型 702.3/IME】
イメージの歴史 / 若桑みどり著 筑摩書房 2012 ちくま学芸文庫:[ワ4-4]
→ 「イメージを読む」の応用編、野外の女性裸体彫刻など身近なテーマを鋭く分析
★【本館L棟4階小型 702/IME】
イコノロジー研究 : ルネサンス美術における人文主義の諸テーマ / エルヴィン・パノフスキー著 ; 浅野徹 [ほか] 訳 新装版 美術出版社 1987
→ 図像解釈学の古典。序論でその方法論を解説している。
【★本館L棟4階A 702.05/P195 本館L棟1階小型 702.05/IKO】


IV.西洋美術史の歴史  

美術史の歴史 / ヴァーノン・ハイド・マイナー著 ; 北原恵 [ほか] 訳 ブリュッケ 
→ 西洋美術史の歴史を、時代順とテーマ別に簡潔に解説。
★【本館L棟4階A 702.01/BIJ】
神話・寓意・徴候 / カルロ・ギンズブルグ著 ; 竹山博英訳 せりか書房 1988
→ 美術史研究の先覚者モレッリの同時代文化との関連を紐解く一章を収める。
★【本館K棟3階A 230.04/G492】
美術史の基礎概念 : 近世美術における様式発展の問題 / ハインリヒ・ヴェルフリン著 ; 海津忠雄訳 慶應義塾大学出版会 2000
→ パノフスキーより前の世代を代表する、様式と形式による美術史研究方法。
★【本館L棟4階A 702.05/BIJ】
ルネッサンスの光と闇 : 芸術と精神風土 / 高階秀爾著 中央公論社 1987 中公文庫
→ パノフスキーをはじめとする新しい西洋美術史の研究方法論の要を得た解説。
★【本館L棟1階小型 702.05/RUN 本館L棟4階A|| 702.05/TA54】
イメージの裏側 : 絵画の修復・鑑定・解釈 / フェデリコ・ゼーリ著 ; 大橋喜之訳 八坂書房 2000
→ 目利きとして国際的に知られたイタリア人美術史研究者の大学での講演記録。
★【本館L棟4階A 720.4/IME】


V.個別のテーマ(装飾、聖人、芸術家、風景画、裸体画、遠近法、墓碑、子供とカップル  

グロテスクの系譜 : 装飾空間論 / アンドレ・シャステル著 ; 永澤峻訳 文彩社 1990
→ 古代起源の、人間=動物=植物が合体するグロテスク模様の変遷をたどる。
★【本館L棟4階A 702/GUR】
マグダラのマリア : エロスとアガペーの聖女 / 岡田温司著 中央公論新社 2005 中公新書:1781
→ キリストのそば近くに使えた、娼婦=聖女がどのように表象されたかを解説。
★【本館N棟2階ブックツリー中公新書 080/1781】
風景画論 / ケネス・クラーク著 ; 佐々木英也訳 筑摩書房 2007 ちくま学芸文庫
→ 風景表現の歴史から、風景画として確立してからの展開をあとづける。
★【本館L棟1階小型 723/FUU】
芸術家伝説 / エルンスト・クリス, オットー・クルツ著 ; E・H・ゴンブリッチ序文 ; 大西広[ほか]訳 ぺりかん社 1989
→ 古今東西の芸術家にちなむ伝説を分類して検討、日本語訳では東洋編を増補。
★【本館L棟4階A 704/K92】
ザ・ヌード / ケネス・クラーク著 ; 高階秀爾, 佐々木英也訳 筑摩書房 2004 ちくま学芸文庫:[ク-9-1]
→ 西洋美術の裸体表現の歴史を解説。1953年の講演にもとづくことに留意。
★【本館L棟1階小型 701.5/ZAN】
「象徴 (シンボル) 形式」としての遠近法 / E. パノフスキー著 ; 木田元監訳 ; 川戸れい子, 上村清雄訳 筑摩書房 2009 ちくま学芸文庫:[ハ-19-4]
→ 遠近法が時代時代の世界観に支えられた視覚表現であることを教える。
★【本館N棟2階ブックツリー教員著書寄贈 702.3/SHI】
墓の彫刻 : 死にたち向かった精神の様態 / エルウィン・パノフスキー著 ; 若桑みどり, 森田義之, 森雅彦訳 哲学書房 1996
→ 古代から17世紀までヨーロッパの人びとが墓碑にこめた寓意象徴を解読。
★【本館N棟4階大型A 712/HAK】
子供とカップルの美術史 : 中世から18世紀へ / 森洋子著 日本放送出版協会 2002 NHKブックス:951
→ 西洋美術史が表現した子供とカップルを豊富な作例であとづける。
★【本館L棟4階A 723.04/KOD】
美術館の舞台裏 : 魅せる展覧会を作るには / 高橋明也著 筑摩書房 2015 ちくま新書:1158
→ 現役の美術館館長が展覧会活動を具体的に解説し、新しい美術館像を提案する。
★【本館N棟2階ブックツリーちくま新書 080/1158】


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作成:千葉大学附属図書館